【Bellator167】ベラトールの金の卵=ダリオン・コールドウェル<02>「俺たちがリードする時代」
【写真】終盤に逆襲を許したが、テイクダウンからトップコントロールで試合は支配し続けたコールドウェル。タイマングロを判定で下し世界バンタム級王者ダンタスへの挑戦が決まった (C)KEITH MILLS
3日、Bellator167でジョー・タイマングロとの再戦で手堅く判定勝ちを収めリベンジに成功したダリオン・コールドウェル・インタビュー後編。
Text by Keith Mills
ジョー・タイマングロとの再戦を制したコールドウェルは、この勝利によってドゥドゥ・ダンタスも持つベラトール世界バンタム級王座への挑戦権を獲得した。
この前者にダンタスはジョー・ウォーレンを破って王座防衛に成功している。その試合をライブで観戦したコールドウェルがMMAも時代が代わり、彼らの世代がリードしていくことになると力強く宣言した。
<ダリオン・コールドウェル インタビューPart.01はコチラから>
──今夜の試合ではジョー・タイマングロがまずテイクダウンを狙ってきたけど、慌てることはなかった?
「全く。ジョーは前の試合でも、かなり早めにテイクダウンを奪われた後に逆にテイクダウンを仕掛けてきたからね。だからテイクダウン自体よりも、何度も狙ってきたことの方が驚かされたよ」
──そして前回のフィニッシュホールドとなったギロチンチョークも何度となく仕掛けてきた。
「あの状況は何度も何度も繰り返し練習し、準備してきた。だからジョーがギロチンを仕掛けるたびにトレーニングを頭のなかで思い出して対処することができた。
あんな風に一本負けしたんだ。それから対策は十分になっているし、そのおかげでギロチンへの対応力は物凄く上がったよ(笑)」
──そして試合後には世界バンタム級王者ドゥドゥ・ダンタスとケージのなかで向かい合ったね。
「アイツはああやって気取った態度を取っているけど、また一からやり直させてやるよ。俺には正しいチーム、正しいコーチ、正しいチームメイトがいる。しっかりとダンタス戦の準備をして、ヤツを王座から引きずり下ろす」
──挑戦する時期はいつぐらいが良いと考えている?
「いつだって構わない。月曜日からジムで練習を再開するし、タイムオフなんて俺には必要ない。ドミニク・クルーズがUFC世界バンタム級王座防衛戦を控えている。ビッグマッチだ。そんな時期に休息を取っている暇はない。ドミニクとのトレーニングは、俺をより良いファイターに成長させてくれるからね」
──ダンタスは昨夜ジョー・ウォーレンを圧倒して、得意の形で組み付かせることを許さなかった。彼のパフォーマンスはどのように感じた?
「最初から最後まで試合を見たけど、特に進化した部分はなかった。前の試合と変わらない。ジョー・ウォーレはこのスポーツで偉大な実績を残してきたけど、もう時代は変わった。新しい時代になったし、半分戦いの輪から外れているジョーに勝つことは特別でもなんでもない。
俺たちの時代のファイターはよりパワーがあって、俊敏でスピードもある。もう俺たちがこのスポーツを引っ張っていく時代になったんだ」
──つまり、それはダリオン・コールドウェルの時代でもあるということだね。
「俺たちのジムにはUFC世界バンタム級王座とBellator世界ライト級王座のベルトがある。全てはチームの力だ。俺たちはファミリーだ。いつだって皆でケージに向かっている。またチームを手にすることができて本当にワクワクしているよ。アライアンスMMAは俺のホームなんだ」