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【Bellator167】タイマングロにリベンジ、ベラトールの金の卵「前の試合は全てにおいてナってなかった」

caldwell【写真】アライアンスMMAに移籍し、リベンジに成功したダリオン・コールドウェル (C)KEITH MILLS

3日、Bellator167でジョー・タイマングロとの再戦で手堅く判定勝ちを収めリベンジに成功したダリオン・コールドウェル。
Text by Keith Mills

ベラトールにとって金の卵は、7月のタイマングロ戦でよもやの敗北を喫した。バンタム級タイトルコンテンダーとして期待されていた彼が犯した過ちとは何だったのか。

そしてアライアンスに所属することでどう変わったのか。来るべきドゥドゥ・ダンタスへ挑戦に向け、タイマングロを下した直後のコールドウェルに話を訊いた。


──ジョー・タイマングロとの再戦で勝利。前回の試合との違いは?

「俺には正しいコーチと正しいチームができた。そして素晴らしいトレーニング・パートナーのなかでトレーニング・キャンプを張ることができたんだ。集中力が前回の試合とは違っていた。

試合までの準備期間は前回の試合とはほとんど変わりなかったけど、練習の中身が違っていた。トレーニング・キャンプでしっかりと練習を積むことができたんだ」

──では、逆に前回の試合では何がいけなかったと思い、チームや練習環境を変える決意をしたの?

「全てだ。意欲も気力もない怠惰な試合をしてしまった。試合に向けても、心地よく過ごしてしまったんだ。実際にはこのスポーツでは、試合に向けて心地よくいるなんて許されることじゃない。ハングリーで辛くてどうしようもない状況に身を置かないと。つまり、前回の試合は全てにおいて俺はナってなかったってことだよ」

──それでも最初の2Rは取ったのに、最終回にギロチンに捕まってしまったね。

「寝技に持ち込むことは狙い通りだった。大したスタンドの技術もないけど、スタンドに拘っていたからテイクダウンして寝技に持ち込むことを念頭において戦っていたんだ。

今回も同じだよ、そこは。ジョーの嫌がるポジションを取り、彼が戦いたいと思う場所に長く留まられないこと。それが作戦だった。

チームが変わったことで、俺自身が変わることができた。彼らは再び、俺が何を目指しているのかを思い出させてくれたんだ。金曜日の夜にジョーに敗れ、月曜日にはアライアンスMMAを訪れていた。アライアンスのトレーニングは、俺を正しい方向に向かわせてくれた。ホントにフィットしているよ」

──すぐにアライアンスの練習に慣れることができた?

「全く問題はなかった。俺も以前はレベルの高い連中とトレーニングしていたから。まぁ、俺のようなレスラー……カレッジ・レスラー出身者はカレッジ・ルームから出ると、その場所が凄く心地よく感じてしまうんだ(苦笑)。

皆、もう自由を手にした気分になってしまってね。でも、今回アライアンスに移り、練習環境を変えたことで自分がなぜMMAファイターになったかを思い出せた。

今夜の勝利は、これまでに挙げたどの勝利よりもハッピーだ。なんせ、自分がやられた相手に勝てたんだから。リベンジを果たした試合の意味は、どの試合の勝利より意義深いよ」

<この項、続く>

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