【TUF24】レビュー05 打撃&スクランブル、高度な攻防を制したシェルドンがシェルバトフを落とす
3日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのパームス・カジノリゾート内ザ・パールで開催されるTUFシーズン24「Tournament of Champions」。世界各国のプロモーションから集まった16名のフライ級王者が生き残り合戦を戦い、優勝者が今大会でUFC世界フライ級王者デメトリウス・ジョンソンへ挑む。
そんなTUF24レビュー、第5回はエピソード04で組まれたトーナメント1回戦=ヨニ・シェルバトフ×エリック・シェルトン戦の模様をお伝えしたい。
<TUF24フライ級T1回戦/5分2R>
エリック・シェルトン(米国)
Def.2R3分40秒by RNC
ヨニ・シェルバトフ(カナダ)
シード02のエクセシブ・フォースFC王者で5勝0敗1分のシェルバトフ。カナダ在住のロシア人ファイターと対するのは、シード15のシェルトンは、アイオワのローカル団体ケイジド・アグレッションのチャンピオンだ。
テコンドー出身のシェルバトフがサウスポーの構えから左ハイを見せる。右ミドルハイを返すシェルトン。続いてローの応酬から、パンチが交錯する。シェルバトフの左ストレートに対し、シェルトンが左フックを被せていく。慎重な両者、相手の踏み込みを待つような単発の攻撃が多い。残り2分でシェルバトフがダブルレッグを決めてテイクダウン。シェルトンは背中をマットにつけさせられる。起き上がって逆にダブルレッグを仕掛けたシェルトンに対し、シェルバトフがギロチンも頭を抱えるだけに。
トップを取り返したシェルトンだが、シェルバトフもすぐに立ち上がると、またもダブルレッグを決める。スイープで体を浮かせて立ち上がったシェルトンが右ストレートを当てると、シェルバトフが左頬をカットした。
2R、右を見せて組み付こうとするシェルバトフをシェルトンはスプロールし、左ジャブを伸ばす。続く前進も首相撲で受け止めてヒザを突き上げたシェルトン。離れたシェルバトフは左ハイを蹴っていく。シェルドンのプレッシャーがやや上回るように見えるなか、シェルバトフが左ローからシングルレッグでケージに押し込む。
腰をコントロールしてスラム気味にテイクダウンを決めたシェルバトフが、がっしりと抑え込む。シェルトンのシングルからスクランブルにも、がぶって背中を取ったシェルバトフ。ここでシェルドンはスイッチから胸を合わせに行くが、背中を取られた形が続く。
ならば一瞬引き込み、シングルへ。シェルバトフはがぶってバックを狙うが、逆にボディロックでシェルドンがトップを奪取する。ケージに押し込まれたシェルバトフが立ち上がろうとしたところでシェルトンはバックコントロール。
自ら後方に倒れ込み、同時に両足をフックしたシェルドンのRNCでシェルバトフが落ちて勝負が決した。初回の打撃戦から、2Rのスクランブル戦とウェルラウンダー振りと完成度の高さを見せたシェルドンが準々決勝に駒を進めることとなった。
シード15のシェルドンがシード02のシェルバトフを破るだけでなく、その試合内容からもクォリティの高さを見せつけた。