【UFN34】菊野がUFC初戦完勝。独特の構えに観客どよめく
<ライト級/5分3R>
菊野克紀(日本)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-27
クイーン・マルハーン(米国)
明らかに頭の高さに違いがあるマルハーンと菊野。十字から息吹を見せた菊野、試合開始直後にその構えに観客席からどよめきが起こる。右へ大きく動くマルハーンは右ローからハイ、左ジャブを見せる。マルハーンの左を受けた菊野もパンチを出すが、ここは距離を取られる。菊野の左フックに組みついたマルハーンだが、引き込んでガードへ。ラバーガード狙いのマルハーン、菊野は頭を引抜き立ち上がる。
ジリジリと距離を詰める菊野に対し、マルハーンは右に回り左に戻ってくる。右アッパーを打ち込んだ菊野、マルハーンは力なくテイクダウンを狙いスタンドへ戻る。再びテイクダウンから引き込んだマルハーン、菊野が左手をマットにつくとラバーガードを仕掛ける。すぐに立ち上がった菊野は、左をよけられる。プレッシャーを感じているのはマルハーン。右ハイをかわした菊野が前に出ると、マルハーンはここでも引き込む。菊野はトップのままラウンドを終え、初回を取った。
マルハーンのローに左フックを合せた菊野。マルハーンが引き込むとスタンドに戻る。すぐにテイクダウン狙いから下になるマルハーンに対し、菊野は自らスタンドへ。マルハーンの蹴りを軽くブロックした菊野が右ストレートを放つと、ここでもマルハーンは組んでガードへ。ハーフからフルガードに戻したマルハーンがラバーガードへ。菊野は右足を一本抜いて、パウンドを落す。右のパウンドから立ち上がった菊野は、マルハーンの右フックに距離を取り右を打ち込む。
左を受けて動きの止ったマルハーン、菊野は右アッパーをヒットする。テイクダウン狙いに菊野はヒザ蹴り、スネを顔面に受けたマルハーンがここでも引き込み2Rも菊野のモノとなった。最終回、マルハーンの前蹴りを受ける菊野。左ジャブが顔面を掠めるが、前に出るとマルハーンが首相撲から引き込む。今度は左足を抜いた菊野がパスに成功する。頭を引き寄せて抱えるマルハーンだが、菊野が腕関節を仕掛けた際に立ち上がる。
菊野の左がかすり、マルハーンはまたも引き込む。菊野はハーフから左のパンチを落とし試合は残り1分40秒でブレイクが掛かる。サウスポーになった菊野に対し、マルハーンは遠い距離から組みついていくが、簡単に菊野が切る。ケージにマルハーンを押し込んだ菊野がテイクダウンを奪取し、そのままタイムアップに。マルハーンがスタンド戦を避け続けたため、左は不発に終わったが文句なしのフルマーク判定で菊野がUFC初勝利を手にした。