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【UFN34】不屈のイム・ヒョンギュ、白星ならずも男を上げる

<ウェルター級/5分5R>
タレック・サフィジーヌ(ベルギー/10位)
Def.3-0: 48-47, 48-47, 49-46
イム・ヒョンギュ(韓国)

サウスポーのサフィジーヌが右ジャブを伸ばす。前蹴りを見せたイム・ヒョンギュ、ボディをえぐっていく。右フックから踏み込んでテンカオを放ったイム・ヒョンギュだが、サフィジーヌは落ち着いて間合いを取り直す。ローを打ち合った両者、サフィジーヌの右ローがさらに蹴り下ろされる。イム・ヒョンギュのヒザに右を合せたサフィジーヌだが、蹴り足を取られ倒される。グラウンドに固執しなかったイム・ヒョンギュが立ち上がると、試合は再びスタンドへ。

サフィジーヌはオーソに構えを変えても、ボディにヒザを受けサウスポーに戻す。右フックからボディへのヒザ、右ストレートと攻勢に出るイム・ヒョンギュ。サフィジーヌも左ヒザを返すが、試合の主導権はイム・ヒョンギュが握っているか。左フックから右に繋げたイム・ヒョンギュが、初回を取った。

2R、前蹴りでイム・ヒョンギュの上体を反らさせようとするサフィジーヌ。パンチでイム・ヒョンギュの姿勢が乱れる。イム・ヒョンギュは持ち直し、ボディへ拳を伸ばすも、鋭いローを受ける。飛びヒザは空振りに終わったイム・ヒョンギュが、右ストレートを受け動きが一瞬止まる。サフィジーヌは慎重に間合いを計って、ローをくり返し右ストレートへ。ワンツーを返すイム・ヒョンギュだが、左を受けて体が大きく揺れる。右ジャブの精度が上がったサフィジーヌは、さらにローで揺さぶりをかける。

イム・ヒョンギュが前蹴りを返し、思い切り右を振るっていく。振りが大きくなってきたイム・ヒョンギュに対し、パンチを見切ったサフィジーヌが打ち終わりにパンチを合せ2Rを取り返した。

3R、右フックを受けてバランスを崩したイム・ヒョンギュ、テイクダウンにヒザを合せるがそのまま倒される。果敢にヒールを仕掛けたイム・ヒョンギュからバックを取ったサフィジーヌ。いなして立ち上がったイム・ヒョンギュが、サフィジーヌの顔面にヒザを狙う。スタンドに戻った両者、サフィジーヌの右ローで体が崩れたイム・ヒョンギュは、続く右ローで引き込むようにダウン。立ったままで足に蹴りを見せたサフィジーヌは、そのままグラウンドへ移行し細かいパウンドを落す。

確実にラウンドを取り返しにいったサフィジーヌはハーフからエルボーを落す。残り30秒、レフェリーがブレイクを命じると、再び強烈なローでイム・ヒョンギュが姿勢を乱す。パンチからローでダウンを奪ったサフィジーヌは、両手を上げて勝利をアピールするもタイムアップに。4R、パンチで逆転をかけるイム・ヒョンギュがローで崩れる。それでも立ち上がり、ローで顔をしかめながらもヒザを見せる。サフィジーヌはローでなく、ボディへのヒザで再びイム・ヒョンギュの動きを止めると、左の飛びヒザでダウンを奪う。

ここでも寝技を選択したサフィジーヌは、ハーフバックからスクランブルの攻防のなかでマウントを奪取する。サフィジーヌは肩固めから、技を解いてサイドへ。レッグドラックで腰をきかなくさせてバックに回ったサフィジーヌが鉄槌を落す。ガードに戻したイム・ヒョンギュが、左腕を差し上体を起こしたところで、4Rが終了した。

最終回、ここでもイム・ヒョンギュがローを受けながらもエルボーやフックで反撃に出る。ヒザをボディに入れ、パンチでサフィジーヌの動きが緩慢になる場面もあったが、ローを受けるとイム・ヒョンギュの体が崩れる。ローのダメージでサウスポーに構えを変えたイム・ヒョンギュは、自らの攻撃手段も失う。間合いを測るサフィジーヌが右ローでダウンを奪うと、今度はスタンドで待ち受ける。レフェリーに立たされたイム・ヒョンギュ、右ストレートから左ハイを顔面に受けそうになる。

サフィジーヌのテイクダウン狙いを切ったイム・ヒョンギュが、大声を張り上げて前へ出る。左を伸ばすイム・ヒョンギュ、距離を取るサフィジーヌ。試合は残り30秒を切り、イム・ヒョンギュが懸命に前に出る。ローを受けてなお、思い切りパンチを振るったイム・ヒョンギュの勢いに負け、サフィジーヌが下がり、パンチを受けて姿勢が乱れる。さらにヒザをボディに受けたサフィジーヌは、必死に組んでバックに回ると、ここで試合はタイムアップに。結果は判定負けを喫したが、最後まで諦めないイム・ヒョンギュは負けても男を上げた一戦となった。

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