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速報 ブルテリア・オープン2013 止らないミヤオ兄弟旋風

Paulo & Joao Miyao Bros

【写真】圧倒的な強さを見せたミヤオ兄弟。トップから攻める杉江&塚田、ベリンボロ勝負に出た加古との対戦は見どころタップリだった(C)MMAPLANET

28日(土)、静岡県浜松市の浜松武道館で開催された『BULL TERRIER OPEN 2013 IN HAMAMATSU』。ベリンボロのパウロ&ジョアオのミヤオ兄弟が参戦したことで注目されたブラジリアン柔術オープントーナメントは、そのミヤオ兄弟が階級、オープンクラスの3階級を制した。

ミヤオ兄弟旋風、まずは黒帯フェザー級のジョアオ・ミヤオ(インパクト・ジャパンBJJ/シセロ・コスタ)から始まった。決勝で塚田市太郎(ダム・ファイト・ジャパン)と対戦したジョアオ。塚田は2試合目、ジョアオは中塚靖人(リバーサル新宿Me,We)と日本のベリンボロ使い=加古拓渡(GSB)を下し、3試合目が決勝となった。

Joao vs Tsukada【写真】この絞めも足を入れてガードに戻した塚田、大健闘の9分35秒間の決勝だった(C)MMAPLANET

リバーサルで2Pを奪取したジョアオはパスからマウントを奪うが、塚田もここから粘りを見せる。最後は残り25秒でカラーチョークを極めて、ジョアオが優勝を決めた。

続いてパウロがミドル級決勝に登場し、杉江大輔(SAD)と対戦した。ミヤオ兄弟との対戦だけを睨んで同トーナメントに出場した杉江は、初戦で伊東元喜(柔専館)をラペラ・チョークで破り、嶌埼公次(クラブ・バーバリアン)を下したパウロとの決勝に挑むことに。

Paulo vs Sugie【写真】このスイープからポイントを重ねたパウロ。2度目のパスで、杉江の動きがガクッと落ちることになった(C)MMAPLANET

序盤はデラヒーバ・フックを許さなかった杉江。肩巻きスパイダーで杉江の圧力を受け止めたパウロが、両袖を取ってリフトスイープを決めると、ニーイン、マウントなどでポイントを重ねる。最後はベリンボロからついにバックマウントを取ったパウロは、絞めこそ極め切れなかったが、24-0の大差で杉江を下した。

続いてトーナメントのメインともいえる黒帯オープンクラスに揃って挑んだミヤオ兄弟は共に1回戦からの出場となり、パウロは中塚と対戦した。すぐにベリンボロからバックを取ったパウロだが、ここから中塚が粘り、腕関節や絞めの執拗な攻めを防ぎ切る。防御に徹した中塚を極め切ることができなかったが、11-0で完勝した。続いてジョアオはジュニオール・モレノ(小川柔術)に対しベリンボロからバック、送り襟絞めでタップを奪う。

Paulo vs Kako【写真】2回戦の加古とパウロの対戦は、短時間ながら非常に見応えのある攻防となった(C)MMAPLANET

パウロは2回戦で加古とのダブルガードの攻防を制してインサイドハーフから肩固め、そのあまバックに回ってカラーチョークで切って落とした。パウロがジョアオとポイントにもつれこんだ加古に圧倒すると、ジョアオもこの日2度目の対戦となった塚田を送り襟絞めで一蹴した。この後、パウロは準決勝で今回の所属となっているインパクト・ジャパンBJJのサダヨシ・クリモリ、伊東元喜をポイントで下したジョアオとの決勝と不戦勝でオープンクラスを制した。ベリンボロを軸とし、対戦相手の動きに呼応して次なる攻め手を持ち、畳みかけるような強さを見せつけたミヤオ兄弟だった。

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