【Bull Terrier Open】フェザー級&ミドル級 ミヤオ兄弟が圧勝
【写真】パウロ・ミヤオとの対戦のみを目的に同トーナメントに出場した杉江は、階級の決勝で敗れるとオープンクラスへの出場は取りやめた (C)MMAPLANET
12月28日(土)、静岡県浜松市の浜松武道館で開催された『BULL TERRIER OPEN 2013 IN HAMAMATSU』。パウロ&ジョアオのミヤオ兄弟が参戦したことで注目されたブラジリアン柔術オープントーナメントの模様を、その2人の活躍を追ってお伝えしたい。
<黒帯フェザー級/10分1R>
ジョアオ・ミヤオ(インパクトBJJ)
Def.9分35秒by カラーチョーク
塚田市太郎(ダムファイト・ジャパン)
5人出場となったフェザー級、初戦から出場となったジョアオは中塚靖人と加古拓渡を下し、小林賢輔から絞めで一本勝ちをした塚田市太郎と対戦となった。引き込んだジョアオに対し、塚田はトップから攻める姿勢を貫いた。デラヒーバフックでバランスを崩されかけても、ヒザや足首を殺して下にはらない。
塚田はベリンボロからバックを取ろうとするジョアオに対し、背中を取らせないために胸を合せようとした動きを利用され、マットに背中をつけてリバーサルを許してしまう。上を取られたのは場外だったが、ジョアオに2Pが与えられ試合はマット中央で再開となる。
怒涛のパス狙いからバックを伺うジョアオが、マウントを奪取。9-0としたジョアオはハーフに戻した塚田に十字絞めを仕掛ける。塚田が腰を押しあげ、絞められた首を支点にリバーサルを狙うと、ここで両者が立ち上がる。引き込んだジョアオはここでついにベリンボロを極め、最後は残り25秒、バックからカラーチョークを極めてタップを奪った。
<黒帯フェザー級決勝戦/10分1R>
パウロ・ミヤオ(インパクトBJJ)
Def.24-0
杉江大輔 (SAD)
それぞれ嶌埼公次、伊東元喜を絞めで下したパウロと杉江が決勝で対峙する。ガードを取ったパウロに対し、杉江は左ヒザを臀部に押し付け、足首を下げてデラヒーバフックを許さない。ならばとパウロはラッソーガードで揺さぶる。ヒザをつけてベースを作ろうとした杉江だが、ここで両手首をとったパウロは巴投げのような要領で後方に大きくリフトスイープでトップを取る。
上体を起こしてシングルレッグを狙ったアマゾンを絞めとの連係で潰し、背中をつけさせたパウロがパス。さらにニーインザベリーからマウントを奪取する。畳みかけるような攻撃で11-0としたパウロは、日本最強柔術家をトップからの攻撃で圧倒する。
ハーフに戻したアマゾンが、懸命にガードから食らいつくが、力のこもった攻防の末にパスを許すと気持ちが途切れたのか、文字通り一気にニーインザベリーからマウントを取られてしまう。体を半身にして足を戻した杉江の動きに合わせ、帯を掴んだパウロは必殺のベリンボロへ。
背中つけて上方へ移動する杉江の背中を取り、続いて体を起こそうとしたところで、パウロは絞めを狙いつつ両足のフックに成功する。腹這いになりカラーチョークを仕掛けたパウロ、ここは杉江が踏ん張りタイムアップへ。それでも24-0という大差で、ワールド・トップ柔術家の強さを見せつけた。
■BULL TERRIER OPEN 2013 IN HAMAMATSU主な結果
【黒帯フェザー級】
優勝 ジョアオ・ミヤオ(インパクトBJJ)
準優勝 塚田市太郎(ダムファイト・ジャパン)
3位 小林賢輔(G-Free)、加古拓渡(GSB)
【黒帯ライト級】
優勝 チャールズ・ガスパー(インパクトBJJ)
準優勝 ジュニオール・モレノ(小川柔術)
【黒帯ミドル級】
優勝 パウロ・ミヤオ(インパクトBJJ)
準優勝 杉江大輔 (SAD)
3位 嶌埼公次(クラブ・バーバリアン)、伊東元喜(柔専館)
【黒帯オープン】
優勝 パウロ・ミヤオ(インパクトBJJ)
準優勝 ジョアオ・ミヤオ(インパクトBJJ)
3位 サダ・クリモリ(インパクトBJJ)、伊東元喜(柔専館)
【茶帯オープン】
優勝 アラン・ヤマニワ(ブルテリア・ボンサイ)
準優勝 クレベル・コイケ(ブルテリア・ボンサイ)
3位 チアゴ・シオカワ(クサノ・チーム)、加藤隆弘(パラエストラ岐阜)