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【UFN97】大会中止に廣田瑞人 「朝の5時に松屋に行きました(苦笑)」

mizuto-hirota【写真】何とも言えない状況下で取材に応じてくれた廣田。力強いポートレイトは当然撮れなかった(C) MMAPLANET

7日(金)、UFC JAPANより15日(土・現地時間)に開催される予定だったUFC Fight Night97の事実上のキャンセルが発表された。

堀口恭司、粕谷優介、廣田瑞人の3人が出場予定だった同大会。2012年9月、Strikeforceでジョージ・グージェウと対戦予定だった廣田は現地入りをしていたにも関わらず、メインでパット・ヒーリーと対戦予定だったギルバート・メレンデスの負傷欠場で大会キャンセルを経験している。

今回は1年振りの負傷から復帰戦。周囲も非常に調子が良いと言っていた状況での中止決定に廣田に現在の心境を尋ねた。


──本来はフィリピン大会に向かう直前に、どれだけ気合が入り、調子が良いかということを聞く予定だったインタビューなのですが、今から12時間ほど前にとんでもない事態が起こってしまいました。(※取材は7日の夕刻に行われた)。

「ハハハ。いやぁ……、調子は良かったんですけどねぇ。ショックですよ。疲れがドッと出ました」

─日本時間だと昨夜、深夜に連絡が入ったということですか。

「マネージャーから連絡が来たのは夜中の3時ぐらいだったと思います。『なんだ、酔っぱらってこんな時間に電話かけて来て。俺、明日の朝からラン・トレの予定が入っているんだぞ』って無視していたんです(苦笑)。

でもテキストの文字を見たら中止だって書いてあって……。そこで電話を掛けて話しました」

──中止と聞くとやはり理由が知りたくなる。そしてBJ・ペンの負傷欠場によりメインが無くなるからというまさかの理由でした。

「それは違うだろうとは、すぐに思いましたけど……」

──正式発表は正式発表ですし、そこに従うしかないのですが、ドゥテルテ政権下では麻薬の取り締まりが徹底されていて云々という憶測もあります。

「あの大統領はオバマにも何か言っていたし……。まぁ、どっちにしても中止は中止ですからね」

──その中止決定で、最初にどのような気持ちがわいてきましたか。

「怒り……ですね。もう少しですよ、土曜日で追い込み練習も終わりってところで。メインがなくなっても、チケットも売れているし、できるだろうって。ホント……」

──まだ中止を聞いてから12時間しか経っていないですが、今の気持ちは?

「気持ちの整理はついていないです。全然、動けなかったですしね。練習をしても」

──エッ、練習をしたのですか。

「一応、やりましたけどダメでした。動けなかったです。寝不足もあったんですが……。とりあえずミットは打っておこうと思って、ラン・トレはしなかったんですけどね」

──この状況でも練習をする。恐れ入ります。

「今年中に試合をしたいので。でも、一応って感じですよ。だいたい中止が分かってから、朝の5時に松屋に行って、朝定食を食いましたから(笑)。もう、そこは抑えることはできなかったです」

──その気持ちは分かるというと失礼ですが、そうなりますよねぇ。

「でも優先して試合を割り振ってくれるなら、今年中にもう1試合戦いたいので。ただ、セコンドの兼ね合いもあるし、希望は聞いてくれているのですが……。3週間後にもう一度作るのは無理ですけど、11月か12月ならと思っています。

対戦相手はもう、代わっても構わないですし、今年中に戦いたいです。やっと試合ができるようになったのに。いや、もう気持ちが折れましたね」

──ただ、保証金が出るというのはUFCの良いところですね。

「そうですね。欲を言えばキリがないですが、国内で戦っている仲間からすると、『試合をしてなくて、それだけもらえるんだから』って言っていますしね……。それでも気持ちを持ち直すには時間は掛かります。

何かやろうと思っても、気持ちは入らないですし。ミット打ちは八つ当たりの意味も含めて、新井トレーナーの手を痛めつけようと思って打ちこんでおきました(苦笑)。いやぁ、スパーとかできる状況じゃないスね」

──ホントにスイマセン。こんな時に。もう私も何も聞けないです。

「自分も文句しか言えなくなっちゃいますね」

──では最後にUFCへの要求を力強くお願いします。

「力強くは言えないですけど……とにかく、年内にできればこっち付近で試合を組んでほしいです。ブラジルなら来年で(笑)」

──押忍。今日はこのような時にありがとうございました。

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