【WSOF33】一方的な展開で、一方的に判定勝ち。ブランチがマガリャエス相手に王座防衛
<WSOF世界ライトヘビー級選手権試合/5分3R>
デヴィッド・ブランチ(米国)
Def.3-0:50-44.50-44.50-44
ヴィニー・マガリャエス(ブラジル)
岡見勇進に勝利しているWSOF二冠王のブランチ。今回はミドル級でなくライトヘビー級の王座防衛戦でマガリャエスと戦う。タッチグローブを拒否した両者、ジャブの打ち合いからバランスを崩したマガリャエスがガードを取るが、ブランチは寝技には付き合わない。スタンドに戻ったマガリャエスは遠い位置からローやハイを見せる。王者はジャブから三五ストレート。マガリャエスも左右のフックを放ちながら前に出る。離れたブランチは右ストレートから左、そして右を放つ。ケージに詰まったマガリャエスの大振りの右フックをかわしつつブランチが離れる。
蹴りをキャッチされたマガリャエスは右ストレートを当て、ブランチが足を離す。スピードで優るブランチが左ジャブ、さらに右オーバーハンドを打ち込む。右ストレート、再び右オーバーハンドを見せたブランチが、マガリャエスの蹴りやパンチをかわしつつ左ジャブで終盤にペースを握った。
初回、終盤に終了後の攻撃があり揉めた両者。2Rに入ると冷静さを取り戻し、身長な立ち上がりに。蹴りでブランチの前進を止めたマガリャエスが飛び込んでパンチを狙う。これをかわしたブランチが逆に思い切り踏み込んで左フックをヒット。腰から崩れたマガリャエスに鉄槌を入れるブランチが立ち上がる。大きく目を腫らしたマガリャエスは左フックを2発受けて、ショートのアッパー、ヒザと猛攻の餌食になる。
必死にクリンチに持ち込んだマガリャエスだが、ブランチは離れて左フックから右ストレート。必死にフックを振るうマガリャエスにダブルッグを決めて離れる。残り2分を切り、再び左フックで前進したブランチのラッシュにマガリャエスも左フック、右オーバーハンドを返す。一旦離れたブランチが左ジャブ、右ハイをかわして左フックをヒット。ケージに詰まったマガリャエスだが、ブランチは攻め急がないままこの回をビッグラウンドとした。
3R、顔の傷が目立ってきたマガリャエス。左から右を受けたマガリャエスが左を返す。一度ケージを背にしたブランチは、再びケージ中央に位置取りすると右スレートをヒット。引き続きジャブからフックのコンビネーションを入れるブランチだが、蹴り足をキャッチされて右フックを2発被弾する。左ボディフックから右ストレートを入れたブランチは、ここもラッシュを掛けない。ジャブを被弾し続けるマガリャエスに対し、ブランチも安全圏で戦い続けた。
4R序文、ブランチがまえにでてボディへ右を伸ばす。マガリャエスは蹴りキャッチされパンチを被弾。組んで寝技にいけずに厳しい試合が続くマガリャエス。ブランチも決して攻め急がない。2Rと同じように飛び込んで左フックを放つブランチだが、マガリャエスもタイミングが読めるようになったか左から蹴り、パンチを返す。残り40秒で、ブランチが左フックを打ち込む。ここも仕留めにいかないブランチは人気面では低迷するのも理解できる慎重なファイトだ。
最終回、左ジャブから右ストレートを伸ばすブランチ。勝負を決めにいくか。ここでマガリャエスがテイクダウン狙いから引き込むも、ブランチは付き合わない。蹴り足をキャッチして、パンチでなく左ハイを狙ったブランチが左フック。右2発で下がったマガリャエスが、右を振り回すとブランチが離れる。残り2分を切ってパンチを3発まとめた王者に対し、マガリャエスが離れる。左アッパーから右ストレート、拳が届くレンジのギリギリで戦うブランチは左フックから左ストレート。マガリャエスが左を返すも焼け石に水。すぐに試合は終わり、ブランチが王座防衛。予想通りといえば予想通りだが、一方的な展開なので、一つ何かを見せてほしかったブランチだ。