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【UFN96】K太郎、カポエイラに組み勝ち切ることできず──判定負け

<ウェルター級/5分3R>
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
中村K太郎(日本)

賭け率リードのK太郎だが、いきない右ハイを入れられそうになりドキッとした立ち上がりに。即シングルからダブルに切り替えてテイクダウンに成功したK太郎は、両足を束ねていったが、カポエイラが立ち上がる。右腕を差し上げたままのK太郎は前方にカポエイラを崩してバックへ。RNCを狙いつつワンフックで態勢を整えていく。後方からパンチを入れるK太郎は左のパンチを入れて絞めの機会をうかがう。

アゴの上から左腕をかけ、フェイスブック気味に絞めたK太郎はカポエイラの動きに合わせてトップへ移行。カポエイラの蹴り上げにもトップをキープし、続く蹴り上げから立ち上がろうとするところで再びバックへ。ここは正対したカポエイラがキムラから、シングルを狙う。カポエイラが立ち上がろうとすると、しっかりとバックに回る動きで削っていったK太郎、カポエイラが胸を合わせて距離ができると打ち合いに応じる。しかし、カポエイラは右ミドルから右ストレートを叩きこみ、レフェリーの印象点は分からなくなった。

2R、左ミドルを入れたK太郎に対し、カポエイラは右フックから左フックから右ミドルを叩きこみ、フックにつなげる。間合いは外したK太郎は前蹴りをキャッチしにかかる。スイッチを入れるカポエイラが右ボディ、K太郎も右フックを返す。K太郎の左ストレートで一瞬、動きが止ったカポエイラだが、即フックを振るって前に出てくる。強烈な右オーバーハンドの空振りを見せたカポエイラに対し、ジリジリと詰め寄ったK太郎はヒザを被弾しながらテイクダウンに成功する。

尻餅から立ち上がろうとするカポエイラのバックを取ったK太郎がRNCを仕掛けながら後方に倒れ込んでバックを取る。起き上がりつつ、K太郎のワンフックが解かれるとハーフに戻したカポエイラが尻餅状態に。背中に回りながら左のパンチを入れたK太郎だが、カポエイラは立ち上がりってボディフックを打ち込む。

接近戦でヒジも繰り出したカポエイラがワンツー、下がったK太郎が左を被弾する。K太郎も左を返し、右を狙うも立ち技の威力はブラジリアンの方が上だ。組み勝ってもスタンドの印象が悪い、そんなK太郎の2Rだった。

最終回、右ストレートを伸ばしたカポエイラ。さらに右フックから左、K太郎の組みを防いでフックの押収で打ち勝つ。さらに後ろ回し蹴りを見せたカポエイラにK太郎が左ハイキック、続いて左ストレートを入れる。カポエイラの前進に右フックを合わせたK太郎は、打ち合いに応じる姿勢を見せ続ける。と、K太郎の左ローが急所に入り一瞬試合が中断する。

再開後、K太郎が左ミドル、カポエイラは右ローを同時に蹴る。続くカポエイラの前進にダブルレッグを合わせ、ドライブから一気にテイクダウンに成功したK太郎はハーフから抑えに。マウントを奪取しブリッジに来たカポエイラ。ここでバック狙いと読み通りの展開にも、ここで逃げられ逆にバックコントロールから、後方に大きく投げ捨てられる。

そのまま肩固めに入られピンチのK太郎は、カポエイラはこれを防ぐもぺルヴィアンネクタイに。K太郎は頭を抜いて立ち上がろうとしたカポエイラのバックに回ってバック奪取、さらにRNCへ。攻守が激しく入れ替わる最終回、最後は前方にK太郎を振り落したカポエイラがパウンドを纏めてタイムアップに。

結果、K太郎はジャッジ3者が28-29をつけるスコアで敗れた。スタンドでやり合うから、攻める姿勢をキープできたK太郎。組み勝ち切ることができずに、カポエイラの3Rの勢いが彼を上回った。


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