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【OFC13】大石&岡嵜出場。王座奪取の右が、初防衛にも生きる

Koji Oishi

【写真】約5カ月ぶりの試合が再びマニラ、そしてホノリオ・バナリオとなる大石幸史 (C)MMAPLANET

6日(金・現地時間)、フィリピンのマニラはMOAアリーナで開催されるOFC 13「Moment of Truth」。メインは大石幸史が、ホノリオ・バナリオの挑戦を受けOFC世界フェザー級王座初防衛戦を行う。さらに日本から岡嵜康悦が参戦、ジョシュ・アルバレスと対戦する。

大石、岡嵜ともに5月のOFC09フィリピン大会以来、半年振りの試合が再びマニラの地となった。初回にKO負け直前まで追い込まれたとはいえ、しっかりとKO結着でベルトを巻いた大石が、アウェイの地で即再戦に応じないといけない。このことに関しては、釈然としない部分もあるが、フィリピンという市場を確保したOFCのスタンス。日本人ファイターは受け入れるしかない。

前回の対戦で攻勢に立ったバナリオのジャブをパーリングでかわし、右ストレートを打ち込んでKO勝ちしている大石、「抜けたパンチで感触がなかった」と本人が振り返るほど見事な一撃だった。再戦に際し、バナリオ陣営とすれば、大石の一発を知ったことで、打撃で圧し切れるという楽観的な考えは全くなくなっただろう。そして、打撃を警戒してくるからこそ、前回の試合でも大石の本来の作戦だった──レスリングの攻防が生きてくる。大石が右を見せれば、必ずバナリオは反応する。ガードを高くするのか、バックステップを踏むのか。ここでガードが高くなり、ワキが開けば差しにいける。ウィービングでよけようとして、体が少しでも傾けばダブルレッグに移行も可能だ。後退した場合も同じ、重心が高くなれば組みつくチャンスは増える。

基本、組技は避けたいバナリオとラカイ陣営、大石も右を受けてダウンを喫しているからこそ、手が届く以前の距離でバナリオを崩していきたい。そうするために前回の試合でKO勝ちという結果をもたらした右の拳を有効に使いたい大石だ。

岡嵜はレアンドロ・イッサという魅力的なオファーから一転、ビッグファイトが消滅しアンダーカード出場となった。対戦相手のジョシュ・アルバレスは現在5連勝中で、通算戦績は12勝5敗。PXCでは前フライ級王者アレ・カリや、バンタム級上位のカイル・アグオン、アルヴィン・カクダクに敗れている。パンチ主体のアグレッシブなファイターだが、その打撃の交換の際に相手のパンチを被弾するという欠点も持っていたアルバレスだが、この1年は試合から遠ざかっていたため、どのような成長を遂げているか未知な部分は残っている。

いずれにせよ、5月のビビアーノ・フェルナンデス戦の敗北から再起を目指しイッサのローや寝技を警戒し、調整してきたことが予想される岡嵜。かなりスタイルが違うアルバレスとの対戦になってしまうが、しっかりと勝利してビビアーノや上田将勝というOFCの頂点に並び立ち再起の一戦としたいところだ。

■ ONE FC 13「Moment of Truth」対戦カード

<OFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]大石幸史(日本)
[挑戦者]ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<バンタム級/5分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
ダヴィッド・アランダ(スペイン)

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ヴィンセント・ラトゥール(オランダ)

<ライト級/5分3R>
ヴィシール・コロッサ(南アフリカ)
カロス・フォドー(米国)

<バンタム級/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
タン・ブー(豪州)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
ユージーン・トケーロ(フィリピン)

<ヘビー級/5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ポール・チェン(台湾)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュア・アルバレス(グアム)
岡嵜康悦(日本)

<フライ級/5分3R>
キム・ディマ(カンボジア)
ラウエル・カタラン(フィリピン)

<フェザー級/5分3R>
メイジャー・オーバーオール(米国)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)

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