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【KSW36】MMAファイター人生、崖っぷちのトキーニョ。前KSWミドル級王者マテラと対戦

toquinho【写真】欧州MMAシーンで連敗は許されない追い込まれたトキーニョ (C)POLARIS

10月1日(土・現地時間)、ポーランドはジェロナ・クラのハラ・MOSiRで開催されるKSW36「Materla vs Phalhares」。メインは大会名にある通り、ミハウ・マテラとホウジマール・トキーニョのミドル級の一戦だ。


昨年8月に自らの持つWSOF世界ウェルター級の防衛戦をジェイク・シールズと戦った際、度重なる目への攻撃とストップ後にもアームロックを仕掛け続けたことにより、王座を剥奪されたトキーニョ。さらにネヴァダ州アスレチック・コミッションからも出場停止の審議対象となり、WSOFからは「精神面で問題があり、そこが治らないと試合はさせられない」という事実上の解雇処分を受けていた。

MMAワールド切っての足関節スペシャリストはUFC時代からストップ後もヒールを離さずリリースの憂き目にあい、WSOFではアイポークとストップ後の攻撃続行で王座剥奪と事実上、北米MMA界で戦うことができなくなった。

その後、英国発のノーポイント&サブオンリーのプログラップリング大会=Polarisでゲイリー・トノンと足関合戦を繰り広げドロー。欧州に活路を開いたトキーニョだが、5月にイタリアのミラノで行われたVenator FCという大会でノルウェー人のファイターのエミル・ウェバー・ミークにシングルからケージにドライブしたところでエルボーを落とされ、そのまま動きを止めてパウンドの連打で失神TKO負けを喫してしまった。

僅か45秒の敗北から4カ月、東欧一のMMAプロモーションのメインで再起を図るトキーニョの対戦相手ミハウ・マテラは前KSWミドル級チャンピオンで、23勝5敗という戦績を誇る。基本、ウェルラウンダーのマテラは右オーバーハンドにストレート、左右のボディフックに飛びヒザ蹴りやハイキックとダメージを与えてパウンドアウト、あるいはテイクダウンからパウンド、さらにはポジションを取ってRNCやギロチンでも勝利を挙げている。

それでも、マテラの一番の武器は打撃だ。特にミドル級ではリーチや上背で劣るトキーニョにとって、いかに自分の形=組んで足関節に持ち込むのかが命題となる。遠い位置からいきなり飛び込んで、足を絡めとることができるか。躊躇すれば、マテラの打撃の餌食になることも十分に考えられる崖っぷちのトキーニョ。だからこそ、サブミッションで勝利という場面にも要注意が必要だ。

■KSW36対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ミハウ・マテラ(ポーランド)
ホウジマール・トキーニョ(ブラジル)

<KSWライトヘビー級選手権試合/5分5R>
トマシュ・ナルクン(ポーランド)
ティエリー・ソクジュ(カメルーン)

<KSWライト級選手権試合/5分5R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ヘナト・ペジーニョ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ(ポーランド)
シーラ・ガフ(ドイツ)

<ヘビー級/5分3R>
ミハウ・ホダレク(ポーランド)
ミハウ・キタ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
レシェク・クラコウスキ(ポーランド)

<女子フライ級/5分3R>
カタジナ・ルボンスカ(ポーランド)
ディアナ・ベルビタ(ルーマニア)

<ライト級/5分3R>
バルトミ・クルジェウスキ(ポーランド)
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
トマシュ・マチュエビッチ(ポーランド)
マリウス・マズウ(ポーランド)

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