【KSW49】ミドル級新チャンピオンは、英国のスコット・アスカム。マテラとの乱打戦に打ち勝つ
<KSWミドル級王座決定戦/5分5R>
スコット・アスカム(英国)
Def.3R1分23秒by TKO
ミハウ・マテラ(ポーランド)
サウスポーのアスカムがまず左ストレートは見せ、マテラがヘッドスリップでかわす。アスカムはもう一度左ストレートを打ち込み、さらに左ミドルを3連続で蹴っていく。キャッチしようとし、腹を蹴られたマテラは3発目をガードし、前回の二の舞にならないよう組んでいく。胸を合わせた状態から後方への投げでテイクダウンに成功したマテラがサイドで固める。対してアスカムは後方回転を試み、スペースを作りクローズドガードへ。さらに、三絞めに入る。
下からエルボーを入れ、三角を解いたアスカムがラバー&パンチで、足を抜こうとするマテラの動きを防ぐが厳しい状態に。ついにラバーが諦めたアスカム、同時にハーフを取ったマテラが細かいパンチを落とす。アスカムはフルガードに戻し、オモプラッタへ。胸を張って耐えたマテラが逆側に足を一本抜いていく。このままマテラが上をキープして初回が終わった。
2R、右ストレートを振るい前に出たマテラをかわし、左ストレートからパンチまとめたアスカムがヒザ蹴りを入れる。左ストレートとヒザ蹴りを続けるアスカムに右を当てたマテラが組んでテイクダウン。ここはケージを背にしたアスカムがすぐに立ち上がると、互いに腹にヒザを突き上げて離れる。アスカムは左ミドル決め、前蹴りで突き放す。パンチが大きくなったマテラは左アッパーからパンチを纏められ、ケージに下がってしまう。
攻め急がず間合い取り直したアスカムが左アッパー、左フック、下がったマテラにヒザ蹴りを2発見舞っていく。一方的に攻めるアスカムはボディにパンチを入れ、ワンツー&ハイへ。自らバランスを崩し尻もちをついたアスカムに対し、マテラは出足が遅れトップを取ることができない。ばかりか自らブレイクを求め、吐いたマウスピースをレフェリーに戻されたマテラは、意を決したように足を止めた打ち合いへ。
左ストレート、ヒザ蹴りを続けて被弾しながらマテラは右オーバーハンドでダウンを奪う。下になったアスカムにパウンドを連打するマテラが劣勢を一発のパンチで跳ね返しタイムアップへ。
3R、どちらのダメージがシリアスなのか。まずアスカムが左ストレートを打ち、組みからヒザ蹴りを見せる。これを被弾しながらキャッチしたマテラのシングルレッグは決まらない。距離を取りなおすと、アスカムが左ミドルから左前蹴り、さらに左ハイを見せる。大きなフックで反撃を試みるマテラだが、空振りすると動きが止まるように。
アスカムは左ハイをガードしながらもよろめいたマテラに対し、飛びヒザ、そしてワンツーで追い込む。ケージ際に下がったマテラは左ストレート、左アッパーを被弾し、ジャンピングの右ヒザ、続く首相撲からの左ヒザを顔面に受け、前のめりに崩れ落ちる。レフェリーが両者の間に割って入り、ジ・エンド。アスカムが新KSWミドル級王座を獲得した。