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【PFC】4/23 流離の大和魂ウラ・ケン復活!

2009.04.23

(C) MMAPLANET23日(木・現地時間)、カリフォルニア州リムーアで開催されるパレス・ファイティング・チャンピオンシップ(PFC)『Best of Both Worlds II』。活きのいい新鋭、キャリアの転機を迎えた中堅選手の再生の場として注目を集める同大会だが、PFCの新機軸となったボクシングとMMAの合体イベントに、流離の大和魂=宇良健吾が出場する。

【写真】実に3年ぶりのMMA出場となる宇良健吾。南カリフォルニアのグラップリング大会では、ハーフからのアームロックで猛威を振るっていたこともある (C) MMAPLANET

ボクシング6試合、MMAが5試合からなる同大会で、ボクシングのメインはCABOFEヘビー級王者マニュエル・ケサダ×ジェフ・ブラウンフィールドのプロボクシング8回戦。一方、MMAマッチのメインはユライア2世の異名をとるチャド・メンデスのMMA三戦目となるフェザー級3回戦だ。


宇良は同大会の2試合目に出場し、ダグ・ハントというファイターと対戦する。01年、ピュアブレッド大宮に所属していた時代に、全日本アマチュア修斗ライトヘビー級で優勝。決勝戦では、後のミドル級キング・オブ・パンクラシスト中西裕一を下している。

しかし、宇良は重量級でトップになるなら日本でなく米国と、カリフォルニアへ移り住み、03年になんとWECでプロデビューを迎える。しかも対戦相手は、若き日のマイク・スウィックで、宇良は惜しくも敗北を喫した。

その後も米国で活躍を続け、日本ではプロの試合に出場したことがないまま、負傷により長期欠場を強いられていた。その宇良がウェルター級に転向し、再起を図ると同時に、日本への逆輸入も宣言した。

以下、復帰戦に挑む宇良から届いた復帰に掛ける意気込みだ。

「復帰できたことを感謝すると同時に、どこかまだ信じられない気持ちです。正直なところ、最後の試合で負傷して、このまま復帰できないのでは? もうアメリカにいることもできなんじゃないか? そんな不安と常に戦ってきたような気がします。

その間、怪我やビザのこと以外にも、いろいろと問題があり、格闘技どころでない――なんてこともあったのですが、その間も色んな人に助けてもらったり、励ましてもらってここまで来ることができました。本当に感謝しています。客観的にみて、自分は本当に幸せな奴だと思います。

今、こんな世の中で自分のしたいことができる――、本当にこのままで良いのかと思ったこともありましたが、そういうことも踏まえて、心して試合に挑みたいです。

これから一つ一つ試合をこなして、米国でも日本でも頂点を目指したいと思います。自分のためにも、自分を助けてくれる人たちのためにも、全力で戦います」

■PFC Best of both Worlds II 対戦予定カード

<フェザー級/3 分3R>
チャド・メンデス(米国)
アート・アルシニーガ(米国)

<フェザー級/3分3R>
エノーク・ウィルソン(米国)
ショーン・ビアス(米国)

<フェザー級/3分3R>
セルジオ・キノエス(米国)
セルジオ・コルテス(米国)

<ウェルター級/3分3R>
宇良健吾(日本)
ダグ・ハント(米国)

<女子バンタム級/3分3R>
サラ・カウフマン(カナダ)
サロウ・シュナイダー(米国)

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