【Nexus21 X PFC24】ネクサス✖PFC対抗戦は、大健闘・高校生ファイター亀松を村田が延長で下す
【写真】スクランブルでの消耗戦──今大会のベストバウトといえる一戦だった。そして次へのステップとして、しっかりと抑えて止める術を身につけてほしい (C)MMAPLANET
27日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたNEXUS21✖PFC24。同大会内でネクサスと北のMMA=PFCの対抗戦3試合が組まれた。ここでは先鋒戦となった村田純也✖亀松寛都の一戦をお送りしたい。
<NEXUS X PFCバンタム級/5分2R>
村田純也(日本)
Def.ExR3-0:29-28.29-28.29-28
亀松寛都(日本)
サウスポーの村田に、亀松が右ローを蹴る。そのローに村田はワンツーを合わせようとし、ジャブからリードフックで前に出る。間合いを外し右ローを蹴った亀松、村田も左ローを返す。
左ストレートから左ハイという攻撃を見せた村田が、右クロスを当てる。さらに鋭い左ミドルを蹴り込んだ村田は、左ミドルから左フックというコンビネーション。
亀松も飛びヒザから右ハイで距離を詰め、右フックで村田からダウンを奪う。マウントを取られた村田は背中を預けて亀松を振るって落とす。ここでトップを取った村田は、ケージに亀松を押し込んでガードの中でトップキープする。
背中を譲って立ち上がった亀松は、すぐに胸を合わせる。リフトしてテイクダウンを狙った村田だが、耐えられるとヒザを繰り出し──自ら姿勢を乱してガードを強いられる。
腰を切って腕十字を仕掛けた村田、腕を抜いた亀松がスクランブルでバックを伺う。残り30秒で村田が胸を合わせる。亀松はバックに回り、村田のキムラからの後方へ崩しを潰し、トップを取って初回を戦い終えた。
2R、プレッシャーを受けつつ右ハイを蹴った亀松。ブロックした村田は2発ミドルを返し、組まれるとジャンピングガ―ドから引き込む。村田はケージを蹴って腰を切っていくと、亀松が正対する。互いに動きが少なくなったなかで蹴り上げから村田が立ち上がる。
ボディロックで押し込む亀松に対し、小手を決めて投げた村田がサイドで抑える。足を戻しても殴られた亀松は、背中を見せて両足をフックされる。
仰向けとなった村田は、腰をずらされるとトップを選択しマウントへ。足を差し入れた亀松はヒールを狙う。
村田は足を抜いて立ち上がり、左のパウンドを落とす。殴られながら草刈スイープを仕掛けた亀松は、上を取れないと見るとシッティングで後ろに下がる。
ここでレフェリーがブレイクをかけて立たせた直後に、村田が前蹴りを受けながらもダブルレッグでテイクダウンを決めトップでラウンドを取り返し、ジャッジは1人が20-18で村田、2人が19-19でドロー→延長戦へ。
本戦終了直後に笑顔で言葉を交わしていた両者が、ハグから再び拳を交える。亀松の右ハイは届かず、続く前蹴りが金的となり試合が中断される。
凡そ4分30秒のインジュアリータイム後に試合は再開、村田が左ストレートから左ミドルを放ち、左右のフックをアッパー気味のパンチを打ちこむ。
ダブルレッグからバックに回った亀松は、ケージ際を移動する村田を崩してトップを取り切る。ハーフの村田はブリッジ、1度は耐えた亀松に対して右腕差して逆側へ体を振りリバーサルを決める。
亀松は下になり、ケージ際でラバーガードへ。窮屈な状態でオープンに戻し背中をつかされる。下からのエルボーをコツコツという音をたてながら入れる亀松は、蹴り上げで立った村田の飛び込みながらパウンドに合わせてスタンドへ戻る。
バックに回った村田は、首投げのような仕掛けを崩して寝技でバックに回る。背中をつけたシングルから立ち上がった亀松は、ここでも首投げを狙いすかされる。直後に右ハイを蹴った村田──時間となると亀松は、村田残しを叩き急所攻撃を謝った。
結果、ハイペースのスクランブル消耗戦は村田の判定勝ちでネクサスがまず先勝した。とはいえ、敗れた亀松もフライ級王座決定T出場者を相手に大健闘。高校生ファイターの今後に注目、チャレンジングかつ育てるマッチメイクが求められる。