【Bellator107】コンゴ、打撃でグラハムを圧倒。ヘビー級T制す
<シーズン9ヘビー級T決勝/5分3R>
シーク・コンゴ(フランス)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
ピーター・グラハム(豪州)
左ジャブを伸ばすコンゴに右ローを放つグラハム。コンゴは左に回りながら、距離を保つ。グラハムの右ローをキャッチしたコンゴがパンチを狙い、引き続き左ジャブを繰り出して、組んでいく。自ら距離を取り直し、左ジャブで間合いを取ったコンゴが、距離を詰めて右アッパーを打ち込む。続いてコンゴは首相撲からヒザをボディに突き上げ、再び距離を取って左ミドルを決める。グラハムの左ローは太腿に当たったように見えたが、レフェリーはコンゴのクレームを受け入れ一旦中断を入れる。
再開後、パンチから左ミドルを連続で入れ、右ストレートを決めるコンゴ。グラハムはケージにコンゴを押し込むが、ヒザをボディに受ける。ラウンド終了まで30秒を切ると、距離を取り直した両者。グラハムのスピニングバックフィストは空振りに終わり、コンゴ優勢の初回が終わった。
2R、直ぐに組み合った両者。グラハムは突き放すと、コンゴが右ローを入れる。打撃で劣勢のグラハムは引き続き組みついていくが、コンゴはこれまで通り首相撲からヒザをボディに入れる。コンゴが前に出るシーンが多くなり、パンチからケージに詰めてヒザを蹴り込む。グラハムが距離を取り直すと、右ストレートで前に出る。その右を受けたコンゴが後退。もう一発、右を入れたグラハムだが、ここでローから左を受け、さらに右ストレートと左ハイとコンゴの反撃を受ける。
首相撲のヒザから、組んだままでロー、離れて左ストレートと動きが鈍ったグラハムを圧倒するコンゴ。組みにいったところで、グラハムの投げを受けてヒザをついたが、すぐに立ち上がり、首相撲からヒザ、ショートアッパーを入れる。動きが止ったグラハムは、ヒザを顔面に突き上げられテイクダウンを許す。コンゴはトップをキープしエルボーを落としたが、スタンドで勝負を決めるチャンスもあった2Rだった。
最終回、左ストレートをまずは打ち込んだコンゴ。グラハムはローを見せるだけで、体の軸が乱れている。左ジャブから慎重な攻めを見せるコンゴも、スタミナを気にしているのか。コンゴは左ジャブを連続で入れ、右を放ったところでカウンターを受けそうになる。グラハムは前傾姿勢でパンチを放ち前に出るも、いなされてテイクダウンを取られる。
マウントからエルボーを落すコンゴ、背中を見せたグラハムからバックマウントを奪取する。左目尻を大きくカットしたグラハムだが、頭をずらして背中を合わせると立ちあがってヒザからフックを連打で打ち込む。最後のチャンスにパンチを連打したグラハムだったが、スタミナが続かずコンゴが組みついてダブルレッグへ。大きく後方に崩れたグラハムはカットした場所に、エルボーの追撃を受ける。
パンチを受けながらラウンド終了を迎え、立ち上がった時には顔面が真っ赤に染まっていたグラハム。打撃でグラハムを圧倒したコンゴが、シーズン9ヘビー級Tを制し、アレキサンダー・ヴォルコフ×ヴィタリー・ミナコフ、ロシア人同士の世界戦の勝者への挑戦権を手にした。