【WSOF06】ジャスティン・ゲイジー 「俺はいつだってハングリー」
【写真】超の字がつくほどアグレッシブなファイター、ジェスティン・ゲイジー。コメントも常にイケイケだ (C)GONGKAKUTOGI
26日(土・現地時間)にフロリダ州コラルゲイブルスのバンクユナイテッド・アリーナで開催されるWSOF06で、ダン・ローゾンと戦うジャスティン・ゲイジー。
元UFCファイターなどメジャー経験も数多く上がるWSOFにあって、ゲイジーは最も注目されている新鋭だ。アグレッシブすぎるほどアグレッシブなファイトスタイルの持ち主のローゾン戦前にインタビューを試みた。
Text by Keith Mills
──1歳のときにレスリングを始めたそうだけど、本当なのかい。
「ああ、俺は双子で、いつも二人でじゃれあっていた。そんな俺達を見て、父親がレスリングを始めさせたんだ。正式に始めたのは4歳の時だよ。病みつきなった。カレッジを卒業する22歳までずっとレスリングに夢中だったよ。双子の片割れは、途中からバスケットボールをするようになったけど、それでも家ではいつもレスリングを一緒にしていて、今ではセコンドの一人になっている。まぁ、いつも競い合ってきた仲なんだけど、協力する時は一致団結する。それがウチの家風ってことかな」
──その他の2人のコーナーマンは誰が務めているの?
「グラッジ・トレーニングセンターのオーナー、トレバー・ウィットマンと、ジェイク・ロメロだ。俺達のチームは大勢のファイターがいて、一つの大会にも複数のファイターが出場することもある。その時はどちらか1人がつくってことになるんだけど、ジェイクも俺には欠かせないコーチだし、次の試合では2人ともコーナーにつけるから安心だよ。
トレバーは長い間、このスポーツに関わっていて、何か分からないことができた場合、俺は必ず彼に尋ねるようにしている。俺の質問が明瞭でなくても、彼はその意図を理解し、俺が知りたかったことしっかりと教えてくれるんだ」
──レスリング出身のジャスティンだけど、これまで9試合で判定勝ちが1試合、一本勝ちが1試合、残りの7試合はTKOもしくはKO勝ちをしているね。
「試合を固めることなく、そして後ろに下がることもない。そんなことはレスリング時代からしたことがなかった。そして、これからもないだろう。勝とうが負けようが、あるいはドローでも俺は前に出続ける」
──ジャスティンはWSOFで特に注目されている存在だけど、居心地はどうかな?
「本当にホームのようだよ。俺は毎試合、全力を尽くしている。そして、彼らも凄く良くしてくれる。負けたら切られる――そんな環境じゃ、ファイターは思い切り戦えないのも事実だ。でも、俺は負けようが、100パーセント全力で戦い続ける」
──JZ・カバウカンチ、ブライアン・コップに勝利し、次はダン・ローゾン。WSOFで確固たるポジションを得るためには、負けられないファイトになるね。
「ダン・ローゾンは決して、ハイレベルなファイターじゃないけど、ハングリーな25歳だ。明るい将来が開けているだろう。過去5戦は負けていないし、とても自信を持って、俺の前に立ちはだかるに違いない。そんな強い気持ちを持って、俺に向かって来て、ファイトしてほしい。ケージに寄りかかって、胸を合わせるなんて試合じゃなくて、真っ向から競い合いたい。でも、そんな試合になっても俺は全く問題ないことは言っておくよ」
──WSOFで特別な存在になったという気持ちはあるかい。
「全くない。そんなこと考えたこともない。誰が、そんなことを決めることができるんだい? 俺はいつだってハングリーだ。この気持は、初めて試合に出た時と何ら変わりない。もちろん、出ている大会のスケールは変わった。ただし、俺や家族が豊かな暮らしができるほどの金は手にしていない。そうなるために、ハードに戦い続けているんだ」
──家族の存在が、モチベーションになっている?
「皆、そうだろう。でも、俺が一番家族をモチベーションにしているファイターだ。ラスベガスで試合があると、試合を見るために14時間もドライブする必要がある。それなのに俺は160枚のチケットを売った。俺は小さな街に住んでいるけど、彼らのサポートは全く信じられないぐらいだよ。いつも俺を助けてくれている」
──では、最後に日本のファンにメッセージを。
「いつか、日本のファンの前で戦いたいと思っている。日本のファンはテクニックに理解があると聞いているから、凄く好きなんだ。誰かを傷つけたくて戦っているわけじゃない。俺はこのスポーツが好きだから、戦っている。いつか、絶対に日本で戦いたい」
■ WOSF06「Burkman vs Carl」対戦カード
<WSOFウェルター級王座決定戦/5分5R>
ジョシュ・バークマン(米国)
スティーブ・カール(米国))
<バンタム級/5分3R>
マルロン・モラエス(ブラジル)
カーソン・ビービ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
マルセロ・アルファイア(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ダン・ローゾン(米国)
ジャスティン・ゲイジー(米国)
<バンタム級/5分3R>
ミゲール・トーレス(米国)
パブロ・アルフォンソ(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
ルイス・ブスカペ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
フランシスコ・フランス(米国)
ハンス・ストリンガー(オランダ)
<バンタム級/5分3R>
アレクシス・ヴィラ(キューバ)
ジョシュ・レティングハウス(米国)
<フェザー級/5分3R>
ファビオ・メーロ(ブラジル)
ニック・ロボスコ(米国)
<バンタム級/5分3R>
チャド・ロビショウ(米国)
アンドリュー・イエーツ(米国)
<フェザー級/5分3R>
アレッシャンドリ・ピメンタウ(ブラジル)
ジェイド・ポーター(米国)