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【TUF23】防御は攻撃のため──のはず、攻めないモラガをニコロウがスプリットで破る

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコロウ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョン・モラガ(米国/6位)

間合いと距離の測り合いが続くなか、両者が左フックを同時に振るう。ニコロウを右オーバーハンドも届かない。モラガは左ジャブでモラガを追いかける。ニコロウの左フック、モラガの右アッパーが交錯。静かな展開が続く中、ニコラウが右から大きな振りの左フックを当てる。モラガもフックにフックを合わせようと試みる。続いて右ローも相打ちになった直後にモラガのテイクダウン狙いをニコロウがスプロール。優劣のつけようがないラウンドだが、前に出る姿勢のニコロウが微差を取ったか。

2R、相手の動きが見る展開が続き、ニコロウが右を届かせた時には既に90秒が経過している。サークル&ヘッドスリップ、相手の攻撃を受けないモラガだが、ケガでもしているのか手数が余りにも少ない。そこにクリーンヒットはなくても、手を出すニコロウが左ローを蹴っていく。ハイキックを空振りし合った両者、ニコロウがローを2つ入れる。残り1分、モラガが右ローを当て、左ミドルも狙う。やや距離が近付いた終盤、テイクダウンのフェイクからニコロウが左ロングを届かせ、モラガが姿勢を乱す場面も見られた。

最終回、モラガの右にニコロウが左を合わせようとする。しかし、最後の5分も序盤はレンジの外を取り続けて良いキックボクシング戦のような展開に終始する。残り2分30秒、ニコロウのスピニングバックフィストも距離が遠く掛け逃げのようなモノ。と、モラガの右ローでニコロウの体がよれる。モラガのダッキングに左の蹴りを入れようとしたニコロウ。

ニコロウはモラガのテイクダウン狙いをスプロールし、バランスを崩したモラガがガードを強いられる。スクランブルでようやく動きが出た両者、バックとトップを取りパンチを入れたニコロウが勝利を決定的にしたか。

結果、裁定が割れたがニコロウがフライ級ランカーを下した。MMAに防御は大切。なぜか、相手の攻撃を受けずに自らの攻撃を成功させるためだ。攻める気持ち、倒されないファイトでなく勝利を目指す姿勢がなければコンペティションに出る必要はない。


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