【UFN187】シューズ無しに対応、仕切り直しのマネル・ケイプ「しっかりと僕の動きを見てほしい」
【写真】UFCデビュー戦前に続き、Zoomで取材に応じてくれたマネル・ケイプ (C)Zuffa/UFC
13日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN187:UFN on ESPN+45「Edwards vs Muhammad」が開催され、マネル・ケイプがオクタゴン2戦目をマテウス・ニコロウと戦う。
2月6日のアレッシャンドリ・パントージャ戦では、日本で見せたようなアグレッシブさが影を潜めていた感もあったケイプ。そこにはシューズ未着用という問題が存在していた。
あれから40日、問題をリフィックスしたケイプが、UFC初勝利を挙げるためだけでなく、世界のトップファイターであることを証明するためにオクタゴンに再び足を踏み入れる。
──ショートノーティスでマテウス・ニコロウ戦のオファーを受けました。
「この試合は僕にとってはショートノーティスではなかったよ。前回の試合後、1週間休んでからずっとハードな練習をしてきたからね。
UFCからPIで練習する機会を与えてもらい、カビブ・ヌルマゴメドフたちとラスベガスでトレーニングをしてきたんだ」
──PIではフライ級のトレーニング・パートナ―もいたのですか。
「PIには僕だけでなくAKAの練習仲間と来ているから、サンノゼにいる時と同じメンバーとトレーニングできるんだ。彼らは僕より少し大きいけど、それはこれまでと何ら変わらないしね。
大きいということは、僕より強い。僕より優れたファイターと練習することで、成長できた。ラスベガスでもそういう状況にあって試合のオファーが届いた。ケガもないし、断る理由はなかったよ」
──UFCデビュー戦となったアレッシャンドリ・パントージャ戦ではUFCジッターかと思えるような、日本で戦っていた時のようなアグレッシブさが見らなかったです。何か問題があったのですしょうか。
「調子は良かったよ。動きも問題なかった。ただし、何度も足を滑らせてしまった。戦い自体は悪くなかったんだ。もちろん、もっとできると自分でも思っているけどね」
──日本のファンもあの試合がマネルの実力が全て発揮できたとは思っていないはずです。
「僕はもっと殴り合いたかったけど、パントージャがそういう試合をしてこなかった。とにかく足が滑って、安定性を欠いてしまったんだ。RIZINでもウルカ・ササキ、キョウジ・ホリグチと戦った時は裸足だった。凄くスリッピーだったよ。
凄く足が滑って思うように戦えないから、シューズを履かして欲しいと申し出たんだ。RIZINではシューズの着用が認められていたからね(シューズ着用の場合はサッカーボールキックが認められいなかったが、現在はあらゆる蹴りは禁じられた)。
シューズを履くことで僕の試合は劇的に変わった。よりアグレッシブなストライカーになり、フィニッシュできるようになった。それがパントージャと戦った時は、シューズを履いていないから凄く足が滑って体力を消耗してしまったんだ。
結果、相手のことよりも自分が滑らないようにってばかり気持ちもいってしまった。練習では本当に動きも良かったし、最高の状態だったのに試合でそれを見せることができなかった。これは文句を言っているわけじゃないよ。パントージャは素晴らしい試合をしたのも事実だからね。
それでも彼の動きは全部見えていたし、パントージャの動きが何か僕に問題になることはなかったんだ。彼のアタックは全て防御し、ディフェンスできた。ただ、僕の動きに問題があっただけで」
──北米ユニファイドルールではシューズの着用は認められいないですが、その問題は解決できて今回の試合を戦うことができるのでしょうか。
「僕の足はドライ過ぎた。だからもっとウェットにして戦えば良い。もう修正できたよ。それもあって、このオファーを受けたというのもある。僕はUFCの次のスターになる力があることを証明したいから。
スタンスやバランスもアジャストした。だからニコラウの試合では、しっかりと僕の動きを見てほしい。凄く自身はあるよ。思い通りの動きができるはずだから」
──ニコロウはどのようなファイターだと思いますか。
「良いファイターだ。きっと噛み合うよ。僕とよく似ているアグレッシブなファイターだ。ただし彼がオーソドックスなのに対し、僕はオーソドックスでもサウスポーでも同じだけパワーがあり、同じように動くことができる。それが僕にとってアドバンテージになるだろう。
加えてさっきも言ったように僕は自分より大きな選手と練習しているから、ニコラウが彼らよりもパワーがあるはずがない。僕はキャンプ期間中ロシアン・ファイターにタップされ続けてきたからね。この経験が如何に試合に生きるのか、自分でも楽しみだよ」
──今回こそ、本当のマネル・ケイプをオクタゴンで見ることができそうですね。
「もちろん。日本だけじゃなく、また米国だけじゃない。MMAが僕の居場所なんだ。世界のトップファイターであることを土曜日の夜に証明する」
──マネル、インタビューを受けていただきありがとうございました。日本のファンも日曜日の朝にUFC初勝利の報が届くことを期待してるはずです。
「アリガトウ。コロナが収束すれば、可能な限り早く日本に戻りたいと思っているよ」
■視聴方法(予定)
3月14日(日・日本時間)
午前7時~UFC FIGHT PASS
■UFN187対戦カード
<ウェルター級/5分5R>
レオン・エドワーズ(英国)
ベラル・モハメッド(米国)
<ライトヘビー/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
ライアン・スポーン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ダン・イゲ(米国)
ギャビン・タッカー(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)
<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコロウ(ブラジル)
マネル・ケイプ(アンゴラ)
<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
ダレン・スチュワート(英国)
<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
アシュリー・ヨーダー(米国)
<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
マルセロ・ロッホ(アルゼンチン)
<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
レイ・ロドリゲス(米国)
<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ラファ・ガルシア(メキシコ)
<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー(米国)
JJ・オルドリッチ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユ・フレイ(米国)
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット(米国)
マシュー・セメルスバーガー(米国)