【ONE42】パブリック・フェイスオフに女子バレー・タイ代表が登壇。対日感情悪化のなか、のび太は……
【写真】デェダムロンの後ろはキャプテンのウィラワン・アピヤポンさん。写真には写っていないが、その左隣の選手はフェイティングポーズをとっていた…… (C)MMAPLANET
25日(水・現地時間)、27日(金・同)にタイ・バンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE42「Kingdom of Champions」のパブリック・フェイスオフが、現地サイアム・パラゴンで行われた。
バンコク・スカイトレイン(BTS)のスクンビット線とシーロム線の二層からなっているサイアム駅前、複合商業施設の入り口横でパブリック・ウェイインに代わり行われたパブリック・フェイスオフ。
すし詰め状態の熱気のなか、マラット・ガフロフの持つONE世界フェザー級王座に挑戦する横田一則は、「いつも通り負けない試合をします。スピードを見てください」と話すと、王者も「自信がある。それだけの練習をしてきた」とロシア人ファイターらしい、固い直球のコメントを残した。 直後にメインでONE世界ストロー級王座を賭けて戦うデェダムロン・ソー・アミュアイシルチョークと内藤のび太が登壇――すると思いきや、ステージ上は紫色のユニフォームを着た、スラリとした長身のタイ人女性が大挙姿を現し、ファンが大きな歓声をあげる。彼女たちは先日、日本で行われたリオ五輪女子バレー最終予選に出場したタイ代表チームの面々。そう、日本とフルセットの激闘を繰り広げ、最終セットにエキサイトした監督の抗議に2度、レッドカードが提示され逆転負けとなり、涙を流し五輪を逃した面々だ。
日本では大逆転勝利とされている試合も、タイでは審判がフェアでなかったと非難の声が根強く残っている。
そんな彼女たちを前にチャトリ・シットヨートンONEチェアマンがステージに上がり、100万バーツをタイ・バレー協会に寄贈し、デェダムロンがのび太を倒し、その鬱憤を晴らすという空気を会場内に創り上げた。
そのままタイ代表がステージに残るなか、のび太はステージへ。それでも本来は親日国家、微笑みの国の人々はのび太にブーイングを送ることはなかった。安堵するような状態で、のび太はフェイスオフを終えるや、何と「27日には、デェダムロンは引退することになります」とビンボール気味の発言。通訳が空気を呼んで、直訳を避けるという一幕が見られた。
「僕も練習しているから自信はある」――終始、ステージに当てられたライティングが眩しそうだったのび太は、こう断言しステージを下りた。
■ ONE42対戦カード
<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(タイ)
[挑戦者] 内藤のび太(日本)
<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] マラット・ガフロフ(ウクライナ)
[挑戦者] 横田一則(日本)
<73キロ契約/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ロブ・リシタ(豪州)
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)
マルチン・プラチニオ(ポーランド)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
カリアー・リン・オウ(ミャンマー)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
クリスチャン・リー(シンガポール)
ロッキー・バトルバトル(フィリピン)
<62キロ契約/5分3R>
ヨーサナン・シッチョートン(タイ)
クレク・コサル(カンボジア)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ポンシリ・ミタシット(タイ)
イェ・トゥウェー・ネ(ミャンマー)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ケヴ・へモロ(カンボジア)
クリッサダ・コンスリチャイ(タイ)