【UFC】カブ・スワンソンが語るUFCフェザー級戦線<02> 「アルド×フランキー? 勝つのは──」
【写真】アグレッシブかつスマートになっていたハクラン・ディアス戦のカブ・スワンソン。スタイルにアレンジが加わった理由とは(C)UFC JAPAN PR
UFCのPRのためハーレーダビッドソンのイベントに来日していたカブ・スワンソン・インタビューPart.02。UFCフェザー級戦線でトップを走り、結果のみならずスーパーアグレッシブなファイトでファンを魅了してきたスワンソンだが、WEC時代にジョゼ・アルドに手痛い飛びヒザでKO負けを喫したことが響いてか、世界王者挑戦に辿り着けないまま連敗を喫した。特に下かの突き上げといえるマックス・ホロウェイ戦での敗北は、彼自身が戦い方を見つめ直すきっかけとなった。
その成果が表れたのがハクラン・ディアス戦の勝利だった。そのスーパーアグレッシブなファイトスタイルの秘密と、ディアス戦での変化、さらにアルド×エドガー戦の勝者を予想した。
<カブ・スワンソン インタビューPart.01はコチラから>
──スワンソン選手はアグレッシブを通り越し、やり過ぎでないかというぐらい攻め続けるファイターでした。ただし、2連敗を経験しハクラン・ディアス戦では、アグレッシブではありますが、そのファイトスタイルに変化が感じられました。
「ハクラン・ディアスの良さを消すために、レスリングのトレーニングに力を入れていた。まず、自分が良くなるためには何をなすべきか、そこを理解することから始めたんだ。自分の振り返ることにしたって感じかな。
自分の戦いをするためにも、いきなりそういう展開に持っていかず時間を掛けようと思った。自分の動きができるように状況を整える。それが1Rの戦いだったんだ。2Rと3Rでもっとアグレッシブに攻めることができるようにね。
ハクラン・ディアスの好きにさせないよう戦略も練っていたたし、凄くテクニカルな一戦だった。KOやフィニッシュも狙っていたけど、とにかくミスをしないこと。そこに心掛け、パーフェクトな試合ができたと思う」
──アグレッシブ過ぎるとミスが増える?
「その可能性は生じるよね。ただし、僕の積極的な戦い方は何もメチャをやっているわけじゃなくて、全ての動きに理由があってのことなんだ。どういう風に動いて、どこにまたオプションがあるのか、そこを頭に置いて戦っているよ。理由があって、ああいう動きをしている──つもりなんだけど、時々楽しみ過ぎてしまうんだ(笑)。
何のためにそう動くのか、そんな戦いの中で、こんな動きができればなって──ってやってしまう。そして、作戦以上にガンガンいってしまう。だから、セコンドが必死に僕のやり過ぎを抑えようと声を出しているんだよね(笑)」
──確かにグレッグ・ジャクソンが『そんな動くな』と、指示していたのを現場で見たことがあります(笑)。ただ、そんな下地があるから、ハクラン・ディアス戦の最終回のような動き……バランスを崩して立ち上がりながら、左ハイを当てるという突拍子もない攻撃が可能なのではないでしょうか。
「あの時、バランスを崩してマットに手を着いているっていう自覚がなかったんだ。ただ、ハクラン・ディアスを見ていて、彼のガードが下がっていたから、『アッ、ハイキックが入るぞ』って思ったら蹴っていた。だから、起き上がりながらハイキックを出すような形になったんだ」
──それを凄い集中力と評すべきなのか、とにかくカブ・スワンソンらしい攻撃でした。
「そうだね、やっぱり印象に残る戦いや動きをしていたいしね。だからコーチにも動きだけでなく、考えすぎだって注意されるんだ。何でも学習し、見に着けようとし過ぎるきらいがあるようで」
──なるほど、一見フィーリングで動いているようでいて、それも努力の結晶というわけなのですね。そのための色々と試行錯誤しているということが分かりました。そんなスワンソン選手の今後のキャリアを左右することになるであろうジョゼ・アルドとフランキー・エドガーの暫定王座決定戦、どちらが勝つと予想していますか。
「今回はフランキーだろう。敗北から復活するって、あまり分かってもらえないけど、本当に大変なことなんだ。ジョゼ・アルドはずっとチャンピオンに君臨してきた。長い間ね。そして、この間のコナーとの試合で敗れた。今、ジョゼ・アルドは自分の力に疑問を感じているに違いない。かなりエモーショナルな性格だからね。そういう彼の性格も次の試合に影響を及ぼすことになるだろう。
もっと冷静に、そして集中して戦わなければならないけど、きっと彼にはできない。凄く感情的だからね。精神的にアップ&ダウンが大きすぎる。そんな感じだと、フランキーに勝てないよ」