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【RFC31】ジョージ・ループと対戦、ROAD FCバンタム級王者イ・ユンジュン「ただ腕が長いだけ」

Lee Yun-Jun【写真】これが日韓の差だとするのは暴論だが、試合前の抱負にしてもメンタルの違いが如実に表れるイ・ユンジュンの言葉の数々だった (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC31。そのメインでROAD FCバンタム級王者イ・ユンジュンがジョージ・ループと対戦する。

元UFCファイターのループと戦うことを「ROAD FCを浸食してきている」と捉えるなど、日本人ファイターとは違ったメンタルを持つ。さらには「リーチが長いだけ」と言い切ってしまうイ・ユンジュンの自信に満ち溢れた声をお届けしたい。

──ジョージ・ループという元UFC、そして元WECファイターとの対戦が迫ってきました。今の体調は?

「コンディションはとても良いです。良い準備が出来ているので、早く試合に臨みたいです」

──今回の試合も昨年8月のチェ・ムギョン戦に続き、フェザー級です。ループはUFCでもバンタム級で戦っていましたが、バンタム級王者としてフェザー級でこの試合に挑むことに関して想うところはないですか。

「ジョージ・ループとなら、どの階級で戦うとなっても関係ありません。この試合でしっかりループを打撃でノックアウトすることだけです」

──フェザー級とバンタム級、調整方法の違いはありますか。

「フェザー級の試合は初めてでもなく、何度か試合をしてきましたが、大きな違いは無いですね。本当に大差なく、フェザー級だと体重を少し落している。バンタム級ではそれよりちょっと多く落としているかの差ぐらいです(笑)」

──国際戦は1年9カ月振りですが、韓国人選手と戦う場合と外国人選手と戦う時に注意する点など違いはありますか。

「外国人選手との試合、そして韓国人選手との試合でも、相手の国籍を意識することはあまり無いですね。自分自身を信じて一生懸命準備をし、試合に臨みます。初めての米国人?
米国人もブラジル人でも皆一緒だと思っています」

──長身、リーチの長いループ対策として、何か特別な練習はしてきましたか。

「この部分は詳しく話したいのですが、試合に向けての戦略に関わってくるので試合前は多くは話せません。言えることは、ループはただリーチが長いだけということです。映像を見ましたが、そこまで実力のある選手だとは思いません。ループがどのように戦ってきても対応できる自信があります。

インファイトで来ようが、逆にリーチを生かして足を使って距離を取って来ようが十分に想定できています。しっかり対策を練れています。長いリーチだけが武器の選手ですので自分の打撃の距離に入っていって、KOしたいと思っています」

──ループはジョン・チャンソンをKOしています。そのことを意識していますか。

「ジョージ・ループにとって、選手生活での一番大きな勲章がジョン・チャンソン先輩をKOしたことだと思います。それだけですね。もうずいぶん前の話ですが、それだけが自慢の選手だと思います」

──イ・ユンジュン選手の技術で、我々が特に注目しているのがケージを背負った時の首相撲からのヒザ攻撃です。金網を背にして体に軸を作り、バランスが安定することで威力のあるヒザを出しているように見えます。この辺りのMMA特有の状況下においての戦い方は、どのように練り上げてきたのでしょうか。

Yun-Jun「首相撲、クリンチ状態での膝攻撃などはMMAの基本だと思いますが、自分はキックボクシングがベースのせいか、そのような攻撃が出せるのかな、とも思います」

──今回の試合に直接関係ないですが、練習仲間のキム・スーチョルはROAD FCだけでなく日本でRIZINに出場しています。イ・ユンジュン選手も経験値をあげるという意味でも他のプロモーションで戦うことに興味を持っていますか。

「う~ん、どうでしょう?  まだ外で戦いたい気持ちはそれほど無いですね」

──今や韓国で最もスマートな戦いができ、かつフィニッシュもできるイ・ユンジュン選手ですが、今回の試合でどのような試合を見せたいですか。

「今回も綺麗なKOシーンをお見せしたいです。最近、UFCからリリースされたファイター達がROAD FCを浸食しようとし、多くやってきます。フェザー級でもバンタム級でも、甘い階級はROAD FCにないということをチャンピオンとして、お見せします。どうにもジョージ・ループは自分を甘く見ているようですし、彼自身がROAD FCのケージは良いとか言っていたそうなので、そのお気に入りのケージのマットで眠らせてやります」

■ROAD FC31対戦カード

<フェザー級/5分3R>
イ・ユンジュン(韓国)
ジョージ・ループ(米国)

<ミドル級/5分3R>
RYO(日本)
ユン・ドンシク(韓国)

<69キロ契約/5分3R>
ジョン・ドゥジェ(韓国)
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
ホン・ユンハ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
チェ・ムソン(韓国)
アラテン・ヘイリ(中国)

■ Young Guns 29 対戦カード

<ライト級/5分2R>
キム・ギョンピョ(韓国)
ラン・ハオ(中国)

<フェザー級/5分2R>
キム・ウォンギ(韓国)
イ・チャンジュ(韓国)

<ライト級/5分2R>
キ・ウォンビン(韓国)
ブルンゾルグ・バトムンフ(モンゴル)

<フライ級/5分2R>
パク・ノミョン(韓国)
ワン・デユ(中国)

<ライト級/5分2R>
ジョン・ジェイル(韓国)
キン・ホンテ(韓国)

<フェザー級/5分2R>
ジョン・ヨンサム(韓国)
ヤン・ジェウン(韓国)

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