【Titan FC38】トライスター所属、無敗のモハメッドが元WSOF王者カールとウェルター級王座決定戦
【写真】無敗の勢い=モハメッドか、それともキャリアのカールか (C)TITAN FC & GONGKAKUTOGIMMAPLANET
30日(土・現地時間)にFight Passで視聴できるTitan FC 38「Carl vs Muhammad」がフロリダ州マイアミのミッコスキー・カジノで開催される。
同大会のメインはTitan FCウェルター級王座決定戦、元WSOF世界ウェルター級王者スティーブ・カールが、キャリア8勝0敗のベラル・モハメッドと対戦する。モハメッドはパレスチナ系の米国人で同大会の解説を務めるフィラス・ザハビ率いるトライスターに籍を置く。
デビュー以来、モハメッドが無敗を誇るのはその堅実なスタイルあってこそ。時折りサウスポーも見せるオーソドックスのファイターは、左右の蹴りを上中下に打ち分けることで遠い距離を支配し、相手が前に出てくるとジャブやアッパー、さらにヒザ蹴りなどカウンターでポイントを稼ぎ、削っていくことができる。
そして打撃を意識させておいてダブルレッグでテイクダウン。スピードもパワーもそれほど感じられるモノではないが、タイミングでしっかりと相手に背中を着かせ、スクランブルのなかでパンチを打ち込む。そんなポイントメイクが可能なのはモハメッドが、接近戦でパンチを被弾しても、怯むことなくさらに打撃を重ねる気持ちの強さがあってこそ。決して派手さはなく、一発も現時点ではない。ただし、強固な精神力と打たれ強さでここまで勝ち星を積み重ねてきた。
そんなモハメッドに対し、ホウジマール・トキーニョに敗れ王座を失うとともにWSOFを離脱したカールは、昨年12月にロシアのWFCAで1年8カ月振りの復帰。ガードから肩固めの形に入り、ブリッジでトップを奪取──RNCに切り替えて一本勝ちしている。モハメッドの8試合に対し、カールはキャリア26戦(※22勝4敗)とその経験値は大いに上回る。だからといってカールが優位に立てるかどうかはなんの根拠にもならないが、劣勢の局面を凌ぐという部分では、負け知らずのモハメッドは持ち得ていない。
逆に言えばBellatorやWSOFのトップとして戦っていたカールに劣勢に陥ることなくモハメッドが戦えるようだと、間違いなく彼の腰にTitan FCウェルター級のベルトが巻かれることとなる。
■Titan FC38 対戦カード
<Titan FCウェルター級王座決定戦/5分5R>
スティーブ・カール(米国)
ベラル・モハメッド(米国)
<ライト級/5分3R>
ジェイソン・ノヴェリ(米国)
ヨスデニ・セデーニョ(キューバ)
<フライ級/5分3R>
ペドロ・ノブレ(ブラジル)
シド・バイス(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ジャック・メイ(米国)
チェイス・シャーマン(米国)
<140ポンド契約/5分3R>
ブルース・ラッチメディアル(米国)
バブロ・アロンソ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ピーター・ペティーズ(米国)
カイオ・ウルグアイ・ホシャ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
ホゼ・トーレス(米国)
ヘイナウド・ドゥアルテ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
コーリー・テイト(英国)
アンドリュー・ウィットニー(米国)