【EBI06】オーバータイムは重量級に有利か。シモエスがトノンを破る
<準々決勝/10分1R>
ユーリ・シモエス(ブラジル)
Def.OT
ゲイリー・トノン(米国)
がぶりにきたシモエスに、首の抜いて崩しに行ったトノン。大内でシモエスがテイクダウンを仕掛けると、トノンは引き込むようにハーフを取る。パスに成功したシモエスは、スクランブルの中でクルスフィックスに捉え、エスケープを測ったトノンをサイドから抑え込む。ガードに戻したトノンだが、シモエスは即パス。レッグドラッグからバックに回ったシモエスはワンフック。トノンは立ち上がって前転から足を取りに行くが、シモエスは察知してトップキープからまたもパスを決める。
足を戻したトノンはシッティングから立ち上がり、シングルレッグ。反応したシモエスにカニ挟みのフェイントを見せる。ジャンピングガード、ただのジャンプと動き続けるトノンは組み合いのなかでいなし、さらにアームドラッグから引き込んだシモエスは足関節を狙う。足を抜いたシモエスがバックに回るも、トノンは前転からエスケープして立ち上がる。
スタミナが切れてきたか、動きが明らかに落ちたシモエスにシングルから引き込んだトノンだが、シモエスはサイドを取る。足を戻したトノンだったが、サイドからマウントを取られてしまう。ブリッジでスペースを作り足を取りに行くトノンは、再びサイドを許すとバックを譲りながら立ち上がる。足関節を警戒しシモエスが離れる。残り1分、トノンは引きこむがシモエスが腕十字、腕を抜いたトノンがヒールからアンクルロックへ。さらにニーヒール、ここでリリースしたトノンが立ち上がり、シモエスは逆にアンクルを仕掛ける。アンクル合戦のなかでタイムアップとなり、決着はオーバータイムへ。
シモエスのバックから延長戦が始まり、四の字フックに対してトノンが上って頭をずらそうとする。シモエスの手首を掴んだトノンは、右手を滑り込ませてRNCを防御。体を起こしていくが、サイドを許す形でスライド。エスケープに成功した。
攻守が変わりバックを取ったトノン、シモエスは足のフックを早々に抜いていくが、トノンがキムラロックで耐える。足を入れたシモエスがエスケープした。
延長1Rをタイムで優位に立ったシモエスは、バックポジションでトノンを固める。オーバータイムは無差別級ということもあり、どうしても大きな選手の方が有利か。フェイスフック気味に攻めるシモエス、しかし力づくになり過ぎたが滑る様に下がったトノンがこれを抜けてエスケープを完成させた。
トノンのバックに、腕を小さくクロスさせて防御するシモエスが、胸を合わせに行く。頭をずらしにいくが、トノンはうつ伏せにさせてRNCへ。頭を抜いたシモエス、ここもキムラロックでバックをキープしようとトノンが粘ったが、シモエスがエスケープした。
延長最終回、シモエスは力を使って極めへ行くと、腕十字へスイッチ。腕を抜いたトノンに逆転の目が出てきた。しかし、最後のトノンのバックをあっという間に返したシモエス。20秒のクイックネス・エスケープでシモエスがトノンにEBI初の黒星を与えた。