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【Pancrase277】注目のクレベル戦を控えた矢地祐介に訊く<02>「世界的に僕より有名だから……」

Yusuke Yachi【写真】フェザー級としては相当、大きな部類に入る矢地。強くなるためにプロモーション間を行きかうような活躍ができれば、選手にとっては最高だ(C)MMAPLANET

24日(日)に東京都江東区のディファ有明で開催されるPANCRASE 277でクレベル・コイケと注目の一番を戦う矢地祐介インタビュー後編。

ブラジリアン柔術黒帯、ガードからの極めが強いクレベルに対し、『怖さがある』と言った矢地の真意とは。また、どのような戦いをし、今後の目標を尋ねた。
<矢地祐介インタビューPart.01はコチラから>

――怖さがあるというのは、その柔術スタイル故にですか。

「理想は全局面で圧倒して、結果KOや一本勝ちできれば良いって思って戦ってきました。でも次の試合は戦い方をチョイスしないと、ダメですよね。そこの部分で緊張感があります」

――ウェルラウンダーが当然のMMA界にあって、特化した武器のあるファイターは日本では少なくなってきました。

「そう、そこなんですよ。相手の得意な部分を避けて、自分の得意な部分で戦わないとチョット勝てないと思います。どこでも勝てると思っていたら。ちゃんとしないといけないです。練習相手でもああいうタイプはいないので、柔術の練習をして免疫をつけないといけない。

(横山)恭介がパラエストラ東京の昼柔術に行っているので、自分も行こうかとか思っています(※取材時)。手足が長くて、下からの動きが強い。なかなか日本人選手はそういう選手はいないですよね。事前に対策を練らないといけない相手です。怖いですよ。

まぁ、そこに持っていかせない練習がメインにはなります。柔術の黒帯と柔術で勝負はできないので。免疫はつけても、そこに行かせない戦いをすることですよね」

――シュートボクシングでも勝っていますが……。

「それは大丈夫です。打撃の方は。リーチが長いから面倒くさそうですけど。でも、あのパンチは貰わないので。やっぱり寝技ですよね、なんでもできそうだけど、特に三角絞めが上手い。僕も一応、紫帯だし柔術のことはリスペクトしているので、四つにすらならないように戦おうかと思っています。でも、逆に打撃とか見せてきそうですね。

シビアな相手だし。世界的にも僕より有名だから、勝ってランクアップしたいですね。国内を拠点にするつもりもないので、ちゃんと勝ってまた海外で戦いたいです。PXCもそうだし、ROAD FCでも戦いたい。このところ、韓国人は本当に強い選手が多いですから」

――ならこの先を考えると、パンクラスで戦う意義とは?

「パンクラスではタイトル云々よりもただ日沖(発)とやりたいのかなって――いうのはあります。ベルトは(田村)一聖さんや(横山)恭介もいるので。まぁ、強い選手と戦いたいということですね」

――しかし、少し大きくなりすぎていないですか?

「体の基礎値が上がり続けて大きくはなっているけど、別に腹がポヨポヨとかじゃないですから。顔に出やすいだけで(笑)。80キロになることは絶対にないですし、よく動けています。動きというか、感覚的に動いている」

――減量を考えると70キロを視野に入れることは?

「いえ、減量もそれほど苦に思っていないです。あの65キロまで落として、そこから試合に向かう高揚感。儀式じゃないですけど、アレで僕は上がっていくので」

――本当にこういう厳しい戦いが続きますが、上を目指すなら負けられない一戦です。

「もう戦績が14勝なのに5敗とかしてしまって……。ヤバいですよ、5敗って――嘘だろうみないな。とにかく、この試合はちょっとした事情もあるので負けられないです」

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