【UFC164】ペティス、腕十字で王座奪取!! アルド戦アピール
<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
アンソニー・ペティス(米国/2位)
Def.1R4分31秒 by 腕十字
ベンソン・ヘンダーソン(米国/王者)
館内がブーイングに包まれるなかオクタゴンに足を踏み入れたベン・ヘンは、コーンヘッドに髪の毛が編みこまれている。右ジャブを伸ばす王者、ケージ際に移動するペティスが右を出すと、すぐに組みついていく。ダブルからハイクロッチのベン・ヘン、ペティスは取られた左足を外側にずらして耐える。離れた両者、再びベン・ヘンがパンチから組みついてケージに押し込んでいく。離れようとするペティスにボディブローを入れる王者、距離を取るとローに右を合わされそうになったが、すかさず組んでペティスをケージに押しつける。
今度はダブルを仕掛ける王者、左ワキを差して、しっかりと両方の足をケージにつけてペティスが耐える。執拗な押し込み、ベン・ヘンの狙いは削っていくことか。互いに前の手を抑え、距離を取る。ペティスの右ミドルに右を合わせるチャンピオンだが、続いて右ミドルを2発連続で受け、さらに三発目はキャチに失敗する。カポエラ蹴りで距離を詰められたペティスは、引き込むようにガードを取ると、腕十字へ。一見、何の変哲もなかった仕掛けだが、体を捩じるようにして体重を掛けると、ペティスは自ら技を解く。ベン・ヘンが口頭でタップを伝えたのか。
「信じられない気持ちだよ。このアリーナに通って、大きくなったんだ。ミルウォーキーがアンソニー・ペティスを生んだんだ。TJがケガをし、ジョセ・アルド戦がなくなった僕に電話があった。ミルウォーキーで戦うことは、凄い力になった。腕がポップしたのと、彼が『タップ、タップ、タップ』と言ったのが同時だった」と語り、ジョゼ・アルドとの対戦を新王者アンソニー・ペティスはアピールした。
一方、前王者となったベン・ヘンは「また戻ってくる。心配しないで欲しい。正しい位置に捻られた。皆、忘れてしまったかもしれないけど、ヒジと肩をやられた、そういう技なんだ」と右腕を伸ばしたまま話した。