【ONE42】5月27日タイ大会で内藤のび太&横田一則がW世界戦のチャレンジャーに
【写真】のび太と横田がONE初のタイ大会でそれぞれがデェダムロン、ガフロフという無敗の世界王者に挑戦する (C)MMAPLANET
7日(木・現地時間)、ONEより5月27日(金・同)にタイ・バンコク大会=ONE42「Kingdom of Champions」に内藤のび太、横田一則が出場し、それぞれが世界王座に挑戦することが発表された。
同大会メインでONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョークが世界戦が組まれることは既報の通りだが、この元ルンピニー3階級制覇の英雄の凱旋マッチの相手が内藤のび太になったことはスマッシュヒットだ。このところ、日本人ファイターの海外進出はUFCではなかなか実現せず、アジア太平洋系プロモーションも将来性重視の登用が多くなっていた。
そのなかで現役の修斗世界フライ級(52.2キロ)チャンピオン、内藤のび太の挑戦だ。1984年2月生まれ、パラエストラ松戸所属ののび太は2012年8月に28歳という年齢でプロ修斗デビューを果たすと、これまで10戦10勝、8戦目の2014年9月に室伏シンヤを下し、修斗の頂点に立った。4つの一本勝ちと1つのKO勝ち、パーフェクトレコードを残すのび太は、独特のスクランブルワールドを持つ試合展開、かつ必死の姿勢で名勝負製造機のようなエキサイトなファイトでファンを魅了してきた。
ただし、これまでの対戦相手は全て日本人選手、そして初の海外での試合で相手は同地の英雄。デェダムロンの打撃のプレッシャー、接近戦でのスプロール&首相撲にどのように対処できるか。
厳しい試合になることが予想されるが、だからこそ――ののび太の魔界(?)大冒険=ONE×修斗のチャンピオン対決なのだろう。
そんな内藤のび太のONE世界王座挑戦と同様に横田のマラット・ガフロフへの挑戦もアッと驚く発表だった。過去5年負けなし、13連勝中のDEPPフェザー級チャンピオンは間違いなく国内最強のフェザー級ファイターだ。
しかし、UFCには興味を持たず、キャリアに終止符を打つ日が近いことを常々明言してきた。それだけに今回のONE世界フェザー級王者ガフロフへの挑戦決定は大きなインパクトとなる。
強烈な受けの強さを持ち、打撃の間合いとタイミングも抜群のモノを持つ。そんな横田が最後に敗れた相手=ジャダンバ・ナラントンガラグからRNCで一本勝ちし、ベルトを巻いたのがガフロフだ。
乱打戦に巻き込まれ一発を被弾しトンガ―に敗れた横田に対し、ガフロフはその乱打戦で打ち勝ち、一本勝ちに結びつけている。
だからこそ、横田に期待したいのはチャンピオンの良さを徹底的に消すファイト――そこがONE×DEEPチャンピオン対決の焦点となる。
6勝0敗のデェダムロン×10連勝中ののび太、13連勝中のガフロフ×5年間無敗の横田――アジアMMAワールド上半期最大の注目カードが並んだ同大会は11000人収容のインパクト・アリーナで開催される。