【UFC164】グイダ初KO負け。メンデス「アルドに挑戦したい」
<フェザー級/5分3R>
チャド・メンデス(米国/1位)
Def.3R0分30秒 by TKO
クレイ・グイダ(米国/9位)
相変わらずの会場人気の高さを誇るグイダ。体を上下させ、左を伸ばす。今度は左右にステップを踏みながら左を伸ばすも、これも交わされたグイダだが、メンデスの右にも距離を取る。接近戦で、メンデスの右を軽く受けたグイダが距離を取る。互いに前後に激しく動くなか、手数は少ないという展開にブーイングが起こる。
メンデスの右に合せてテイクダウンを狙ったグイダだが、メンデスがギロチンから後方へ。首を抜いたグイダが、右ハイを放っていく。グイダの左に、左を合せてメンデス。続いて右を伸ばすが、これは届かない。左ミドルを織り交ぜて前に出てグイダが下がるところで、ダブルレッグに捉えたメンデスがテイクダウンを奪う。頭を抱えるグイダに対し、その頭を引抜いたメンデスが思い切り左のエルボーを落す。グイダの動きに合わせ、がぶりからバック、さらにがぶりとメンデスが初回をリードした。
2R、左を伸ばすと左を受けるシーンが目立つグイダだが、それでも前に出続ける。グイダの左をかわすメンデスだが、小刻みな動きに反応を続けるも、自らのペースで戦えないようにも見える。左でプレッシャーを掛けるグイダ、前蹴りが急所に当たり、下がるメンデスに追い打ちの左を入れそうになる。試合が再開すると、メンデスのローにパンチを合わせ、テイクダウンを狙ったグイダだが、すかされバックを許す。後ろからヒザを入れ、グイダの立ち上がるのを待ったメンデスが、ヒザを蹴り込む。
グイダはテイクダウンを切られる展開が続くが、それでもパンチから前に出て組み付いていく。これを切って逆にシングルでテイクダウンを奪いバックに回ったメンデス。そのまま組み伏せる。ここはがぶりから距離を取り直したメンデスは、今度はシングルをすかしてきたところで、先にバックに回り込みグイダをケージに押し込む。ここでも自ら距離を取ったメンデスに対し、とにかく頭の位置を変え、前に出続けるグイダ。ポイント的にはメンデスだが、決して余裕があるようには見えない試合展開が続いた。
最終回、前に出てきたグイダに右を打ち込んだメンデスが、この一発で動きが止ったグイダにパウンドを連打する。懸命に起き上がったグイダだが、左から右ストレートを射抜かれ背中を見せるようにダウン。すかさずレフェリーが試合を止め、メンデスがグイダから初のKO勝ちを挙げた。「狙い通りの試合だった。次はジョゼ・アルドに挑戦したい。タイミングを計るのは難しかった」と笑顔で語った。