【Grandslam04】粘る土肥に対し、上田がしっかりと勝ち切る
<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
土肥潤(日本)
前に出て細かいパンチからケージに上田を押し込んだ土肥。上田はギロチンに引き込むも頭を抜かれる。ヒップスローを狙った上田のバックに回った土肥だが、両足をフックできずに上田が上ってトップを伺う。そのままトップ&バックコントロールの土肥が後方へ倒れ込むも、上田は左手をキムラで抱えて後方にヒジを入れる。土肥のトップキープに巴スイープで体を返した上田が潜りからのスクランブルにバックへ。スイッチ狙いの土肥に勢いのある右を入れた上田は同時にサイドを奪取。体を起こしてエルボーを打ち込んだ上田は鉄槌の連打から、起きてきた土肥をがぶってパンチを入れた。
2R、右ジャブで前に出る土肥に右ストレートから左ハイを繰り出した上田は、組まれてもテイクダウンを取る。土肥が右腕を差してきたところで鉄槌を連打した上田、振りの大きな右のパンチを後方から入れてバックマウントへ。そのままパンチを連打し、アゴを引く土肥にエルボーを叩き込む。胸を合わせた土肥は命綱のように右腕で差していくが、動きが固定されパンチを被弾する。
一旦起き上がってパンチを入れた上田は、潜ってきた土肥を潰してバックマウントから勢いのあるパンチを連打。土肥は胸を合わせようとしたが、またもパンチを顔面に入れられて背中を預ける。胸を合わせていった土居はシングル、押し込むことができず上田がトップをキープしハーフからパンチを入れる。足を取り、腰を起こした土肥はついに上田に尻餅をつかせ上へ。しかし、長後に2Rが終了した。
走るように右ジャブから距離を詰める土肥に上田が左ミドルをヒット。土肥は組みながら引き込むも、サイドから反応に合わせてアナコンダへ。足をかけることができず、土肥のバックに回った上田は、背中をマットにつけた土肥にエルボーを落とす。右を差して、ハーフからリバーサル狙いの土肥だったが、背中をつかされバックを譲る。右手を喉元に入れるも、土肥はすぐに反応してシッティング+右腕をアンダーフック。
上田がバックに回ると土肥は背中をつけ、さらに背中を預けるが腰を起こすことはできず、立ちがり切ることができない。ケージを背負ってパンチからRNCを仕掛けた上田、土肥も最後まで粘りを見せて正対したところでタイムアップに。結果はフルマークで上田が判定勝ちを手にしたが、土肥の粘りも見事。上田戦でのこの判定負け――という結果と糧に今後に期待したい土肥の頑張りだった。
上田はマイクを取り、「たくさんの応援ありがとうございました。前回のグランドスラムでは負けて良い思い出ではなかったのですが、今日はあまり良い試合でなかったですが、勝てて良かったです。グランドスラムも5回、6回と続くかと思いますが、これからも応援よろしくお願いします」と話した。