【Grandslam04】ケージグラップリングで金原正徳と戦う宮田和幸 「総合だったら──と思われる試合を」
【写真】ジャーマンでなく、がぶりからワールド(ジャパニーズ・ネクタイ)。それが宮田和幸の試合の通な観戦方法だ (C)MMAPLANET
19日(土)に東京都江東区ディファ有明で行われるGRANDSLAM04 – WAY OF THE CAGE。本戦第1試合でその後の試合を喰う可能性のあるグラップリングマッチ=宮田和幸×金原正徳戦が組まれた。
シドニー五輪フリースタイルレスリング日本代表の宮田。MMAを消化しテイクダウンのみならず崩し、返し、抑えという分野で日本の最高峰に君臨している。
そんな宮田が周囲から「強い」と聞かされ続けてきた存在が金原だった。ケージで行われる──打撃のないMMAを前にして、宮田の心境を尋ねた。
──グランドスラムでの金原選手と宮田選手のグラップリングマッチ。物凄く楽しみな一戦です。
「ちょっと世代が違っていて、微妙に僕より金原選手は年下で。僕がMMAに転向してきて、彼が強くなってきて。ただ僕がDREAMで戦っていた時に金原選手は戦極で戦っていて、その後は階級も一つ下げたので、手を合わすチャンスがなかった。でも、強いという話をよく聞いていたんです」
──打撃のあるケージレスリングは日本のMMA界でナンバーワンではないでしょうか。
「うん、なるほど。楽しみですね。寝技、総合っぽい寝技。僕も完全にそれなので、どれぐらいやるのかなって感じですね」
──金原選手は引き込むかもしれないけど、MMAを想定してそこから下にならないグラップリング、スクランブル戦をしたいと言っていました。
「こういうのってエキシビションになりがちなんですけど、それはあんまり面白くないから。どっちが強いのか、やってみたいんです。ポイント・レスリングになったら負けない自信はあるんですけど、それで勝ってもしょうがないので。
まぁ、向こうはソレでも負けないと思っているからもしれないけど、そういうのはやりたくない。ただ単にケージを使ったレスリングじゃなくて、総合だったらどうなんだろうって思える戦いをしたいですね」
──それこそ打撃のないMMAですね。
「総合ってイィ歳した人間が強いんですよ。経験が必要だから。僕も最初は経験がなくて負けていて、今があるんで。そういう意味でも金原選手のことは凄くリスペクトしています」
──テイクダウンダウンからコントロールという部分では、金原選手に対して、絶対的な自信を持っていますか。
「う~ん、まぁまぁまぁ誰とやっても自信は持っています。ただ回りの選手が皆、金原選手は強いといっているのでそこは分からないです。以前、柔術でいえばヴィトー・シャオリンにやられたことがありましたが、最近はもう皆がああいうことができる。僕も10年やって、寝技もレスリングと融合させられたので。そういうのを見せられるのか」
──スクランブル、トップコントロール、バックコントロールからバックマウント奪取、そんなレスリングと柔術の融合体を堪能させてほしいです。
「ワァワァ盛り上がるというよりも、息を止めて見るような試合になるでしょうね。一般の人に喜んでもらうためにわざわざジャーマンをやるようなことなく、プロが見て面白い。もちろん、チャンスがあればジャーマンもやりますけど、通が好む戦いになります。プロが喜んでくれる試合に。
それを僕と金原君ならできるだろうと思います。分からない人は見なくて良いよってぐらいの細かいテクニックを凝縮させて、MMAを喰うような戦いをします」
■ Grandslam 04対戦カード
<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
土肥潤(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
アラン・ボドウ(フランス)
ウー・ドンシン(台湾)
<74キロ契約/5分3R>
岡澤弘太(日本)
イケ“ザ・ビースト”クリス(米国)
<フライ級/5分3R>
己吏人(日本)
松場貴志(日本)
<バンタム級/5分3R>
木暮 聡(日本)
論田愛空隆(日本)
<ウェルター級/5分3R>
二ツ森敬浩(日本)
YOSUKE(日本)
<組技ルール・無差別級/5分2R>
八田亮(日本)
平田純一(日本)
<組技ルール・無差別級/5分2R>
金原正徳(日本)
宮田和幸(日本)
■ GRANDSLAM SURVIVOR対戦カード
<ライト級/5分2R>
高橋了介(日本)
ブラック・コンバ(日本)
<フェザー級/5分2R>
村津孝徳(日本)
渡辺謙明(日本)
<88キロ契約/5分2R>
大場慎之助(日本)
中村邦夫(日本)
<フライ級/5分2R>
宮城友一(日本)
川端祐樹(日本)
<ライト級/5分2R>
小坂井寛(日本)
モリシマン(日本)
<フライ級/5分2R>
中原大輔(日本)
崎川直起(日本)
<63.5キロ契約特別ルール/5分2R>
荻原一貴(日本)
石橋源一郎(日本)