【RFC29】パク・ウォンシクと対戦、佐々木信治「対戦相手の地元で戦うことで……」
【写真】ラウンド変更の事実を知っても、動じない。今回のインタビューで佐々木の気持ちの強さが改めて分かった(C)MMAPLANET
明日、12日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのチアク体育館で開催されるROAD FC29でパク・ウォンシクと対戦する佐々木信治。
試合まで1カ月を切って、イベントが1週間早まるという事態のなか、ライト級から72キロ契約となった試合でパーキーと対戦予定だったが――計量後に思わぬ事実を知ることとなった……。
――計量を終え、去年の8月から対戦するという話が浮上していたパク・ウォンシク選手と、ついに対峙しました。
「2回目が流れた時は『もうないな』と思っていました。でも、パーキーがフェイスブックとかで対戦要求をしていたので――組みやすかったのでしょうね」
――もう十分に研究はしていたと思われますが。
「していました。リーチ差もあるので打撃を警戒し、どうテイクダウンするかが鍵になると思っています。あと去年、IGFで1度戦っていたみたいで、その時の体重が84.5キロ契約で凄く巨大化したパーキーがグダグダの試合をしていたんです。
あんまり練習していないなって思っていたんですけど、計量のときの体を見ると大きいし、しっかりと仕上げてきていましたね。背も高いし、警戒心が強まりました。それでもスタミナを早く切らせるという印象もあるので、2R、3Rと進めば流れがこっちに来るだろうと思います」
――えっ、この試合は2Rですよね。
「いえ、3Rですよ。アレッ、違うんですか。僕はずっと3Rと思っていたんですけど……」
――(オフィシャルの進行表を見て)、やはり2Rですよ。2週間ほど前ですかね、変わったという話がオフィシャルから届きましたが。
「俺……聞いていないですよ。えっ、2Rなんですか? マジっすか? うわッ、ずっと3Rだと思っていました。2Rの終わりか3Rで仕留められるよう削っていこうと思っていたのですが……。まぁ、でももう決まってしまっていることだし、今更ウダウダいってもしょうがないですよね」
――動揺させてしまったらスイマセン。
「いや、動揺はないです。こっちに来ても――でも、誰もそんな話にならなかったですしね。なら、1Rからもっとガンガン来るでしょうね、以前のように。そうなったらチャンスが増えると思うようにします。組んで潰していきます」
――すぐに気持ちを切り替えることができる。凄いですね。
「試合の1カ月前になってから、大会が1週間早くなった方が『それは困る』ってなりました。あと10キロ落とすというところで、1週間早くなるのは。それは72キロのキャッチウェイトにしてもらったんです。
延期ってあるかもしれないと思うんですが、早くなるってあんまりないですよね(笑)。みんな、減量は大変だったと思いますよ。サウナでマーカス・プリメージと一緒だったんですけど、『しんどい』って言っていましたし。僕の方は問題なかったですけど……まぁ、そこで2Rなんですが(笑)」
――いやぁ、佐々木選手がこれほど図太いとは知らなかったです。
「試合当日に聞くより、ずっと良かったです(笑)」
――これまでロードで2連勝、勝てばタイトルというような言い回しを計量後のコメントでしていました。
「あれは……そういった方が盛り上がるだろうなって思って(苦笑)。もちろん、勝ってタイトル戦になるなら挑戦したいですし。ただ、やっぱり今でも僕は修斗ウェルター級(※70.3キロ)に拘りがあって……。パンクラスとDEEPの方がライト級は盛り上がっているということは分かっているんですけど、もう3736歳になりますし。ずっと修斗でやってきたし、そこはどうしてもという気持ちがあります。
そのためにもここで負けるわけにはいかないです。勝ってタイトルマッチなら、当然ロードFCで戦いますが、修斗で戦うことはいつも頭に残っています。今、ロードで連勝していますし、こっちでもっと成長して戻りたいと思っています」
――だからこそ、負けられない1戦というわけですね。
「負けて戻るつもりはないです。負けたら、戻れないだろうし(苦笑)」
――このところの2連勝の試合内容が極端に違います。アームバー・キム戦は壮絶な打撃戦で殴り勝ち、チェ・ジョンチャン戦ではテイクダウンからしっかりと固めて一本勝ち。本来は後者の方が選手として理想なのでしょうが……。
「今回も狙うのは一本です。ただし、簡単にはいかない。そうなった時に去年の12月の試合を経験していることが大きい。海外で戦って良かったと本当に思っています。全然知らない土地で、対戦相手の地元という環境があって、思い切って戦えるようにしてくれました」
――明日の試合、期待しています。
「試合前日にビックリすることがありましたけど、心は乱れていないですし、早く終わるんだったら終わらせたいんで。秒殺一本が一番で、相手がガンガン来てくれるとそのチャンスも増えると思います!!」
■RFC29計量結果
<ROAD FCフェザー級選手権試合/5分3R+EXR>
[王者] チェ・ムギョム:65.9キロ
[挑戦者] マルロン・サンドロ:65.6キロ
<バンタム級/5分3R>
キム・スーチョル:61.8キロ
マーカス・ブリメージ:62.3キロ→61.8キロ
<無差別級/5分2R>
ジム・ゴンオ:132.6キロ
カルロス・トヨタ:120.7キロ
<バンタム級/5分3R>
キム・ミンウ:61.8キロ
ムン・ジェフン:61.55キロ
<46キロ契約/5分2R>
イ・イェジ:46.1キロ
下牧瀬美月:46.3キロ
<72キロ契約/5分2R>
パク・ウォンシク:72.5キロ
佐々木信治:72.5キロ
■ Young Guns 27 対戦カード
<ウェルター級/5分2R>
チャ・インホ:77.3キロ
ゲナディ・コヴァレフ:77.7キロ
<フライ級/5分2R>
ク・ボンヒョク:57.3キロ
カン・ヨンス:57.2キロ
<ウェルター級/5分2R>
ブレンゾリグ・バットムンク:76.1キロ
チェ・ウォンジュン:77.1キロ
<ミドル級/5分2R>
ラ・インジェ:84.05キロ
ジョン・ヨンジュン:83.45キロ
<フェザー級/5分2R>
ホン・ジョンテ:65.9キロ
イ・フソン:65.8キロ
<フライ級/5分2R>
キム・テギュン:57.7キロ→57.5キロ
コ・ギウォン:57.4キロ
<ウェルター級/5分2R>
キム・ヒョンミン:77.3キロ
イ・ジンギュ:77.4キロ