【RFA09】納涼大会のメインはペドロ・ムニョス×ジェフ・カーラン
【写真】51戦目のジェフ・カーランが、9戦目のペドロ・ムニョスとRFAバンタム級王座を賭けて戦う(C)GONGKAKUTOGI
16日(金・現地時間)、カリフォルニア州カーソンのスタッブハブ・センターで、Resurrection Fighting Allianceの第9回大会=RFA09「Munhoz vs Curran」が行われる。活動休止から一転、再びイベントを開くようになったTPFやROCを凌ぎ、今や全米#01人材育成に成長したRFAが、エド・ソアレス代表のお膝元LA郊外に初進出を果たす。
柔術のパン選手権の大会会場でもお馴染みのUCLAドミンゲスヒルス校内にあるフットボール場、MLSのLAギャラクシーの本拠地であるスタブハブ・センターは、もちろん屋外会場。この時期のLAの雨の少なさを見込んでの納涼大会となる。上位カード4試合にズラリとエド・ソアレスの本業――ブラックハウスのマネージメント――と直結するように、同ジム所属のファイターが出場する同大会。メインはRFAバンタム級王座決定戦ペドロ・ムニョス×ジェフ・カーランが組まれている。
元はサンパウロのマルコ・バルボーザの下で柔術を習い、渡米後はレドンドビーチのマチャドMMAに在籍していたムニョス。特にノーギでの強さで名を馳せた。ブラックハウス所属となり、ケニー・ジョンソンにレスリングの指導を受けると、今では打撃も指導するほど上達している。特に首相撲からのヒザやエルボーに強味を発揮するムニョスは、打撃でダメージを与えた選手をしっかりと柔術の技術で仕留めるという流れを持っている。
ムニョスの戦績は8勝0敗、現在は4試合連続で一本勝ちしており、ギロチンやRNCというMMA定番フィニッシュから、ガードになってからもスイープとの連動で足関節を仕掛けるなど、ノーギ・グラップリング時代を彷彿させる動きも得意だ。対戦相手のカーランは、米国軽量級パイオニアの一人。日本ではZST、PRIDE武士道、米国でもWECやUFCと、軽量級にスポットが当たる頻度が増す度に彼も活躍の場を広げていった。
前回大会でフライ級王座決定戦出場が決まっていながら、愛犬の病気を理由に1週間前に欠場しており、今回はケイシー・コクの負傷欠場の穴を埋める役割を担うこととなった。この1戦が実にキャリア51戦目の35歳、9歳年下のムニョスがグラップリングに打撃を加えたオールラウンダーということで、カーランにとっても手の合いそうな相手となる。柔術ベース、比較的にガードを取ることが多いカーランは、ムニョスとのグラウンド勝負を厭わないはず。
ある意味、北米MMAでは珍しい打・倒・抑・極が回転する試合になる可能性が高い。そこで勝負を分けるのは、近距離での打撃。エルボーと強烈なアッパーを持つムニョスが、この2つを武器にカーランをリードするか。カーランとしては、近距離になる前に蹴り技で距離をコントロールし、ムニョスの方から組みつくような展開を作りたい。
■RFA09メイン対戦カード
<RFAバンタム級選手権試合/5分5R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ジェフ・カーラン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ケビン・ケイシー(米国)
ケイシー・ライアン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・リナルディ(米国)
ブライアン・オルテガ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モッコ(米国)
リュウ・ポリー(米国)
<170ポンド契約/5分3R>
クリス・スパン(スウェーデン)
ジョゼ・マリア(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィニシウス・マガリャエス(ブラジル)
アラン・ジョウバン(米国)
<フライ級/5分3R>
マット・マンザナレス(米国)
スティーブ・スワンソン(米国)