【UFN81】エディ・アルバレスが、泥臭くアンソニー・ペティスをスプリットで破る
<ライト級/5分3R>
エディ・アルバレス(米国/4位)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アンソニー・ペティス(米国/1位)
アルバレスの右ローで試合はスタート。アルバレスはパンチを見せず、直接組みついてテイクダウンへ。尻餅をついたペティスがケージを背にして立ち上がる。ケージに押し込むアルバレスは、姿勢を低くしてダブルレッグへ。ペティスはスペースを作ってヒザやヒジを狙うも、アルバレスはタイトに組み続ける。さらに大内刈りを仕掛けたアルバレスは、2度目のトライで再びペティスに尻餅をつかせる。
ケージから離れたペティスは、間合いを取り直して左ハイ。アルバレスが後ろ回し蹴りに組みついて3度目のテイクダウンへ。ペティスはすぐに立ち上がると、離れたアルバレスに左ミドル。続けて左ミドルを蹴り込まれたアルバレスは、削りにいって自ら体力を消耗してしまったか早くも口を開けて肩で息をしていた。
2R、頭を振って前に出るアルバレスは右ミドルを入れて、右フックをヒットさせる。さらに右ショートフックを打ち込み、ペティスをドライブ。両ワキを差したアルバレスは右フックを放っていくが、ペティスがヒザを突き上げる。離れた両者、ペティスはここでも左ミドルを見せる。アルバレスは右フック。プレッシャーを掛けているのはアルバレスの方か。ペティスのローに組みついたアルバレスは、投げを潰してケージへ。ペティスはギロチンを狙うが、自ら離してリストを掴む。
打撃の間合いに戻ると、ペティスはここからオーソドックスで構える。そして左ミドル。テイクダウンをケージに下がることなく防御したペティスはオーソから右ストレートを伸ばす。右ローを蹴り合った両者、ペティスの左ミドルに対し、アルバレスが右ミドルを返してケージに押し込んだところで2Rが終わった。
最終回、ローからフックを打ち合う両者。ペティスは左ミドルを2発入れるが、アルバレスが組んでケージに押し込む。いなして離れたペティスだが、右ローで前足を蹴られる。アルバレスの右ボディフックに対し、ペティスはショートのフックを入れるも、ダブルレッグでテイクダウを許す。ヒールフックを仕掛けるペティス。アルバレスはケージを押してバランスをキープすると、そのまま足を抜いてハーフガードでトップに。
勢いのあるパウンドを入れられたペティスは、背中を預け胸を合わせるが、足を払われて再び背中をマットにつける。ここでもペティスはすぐに立ち上がるが、ケージから離れることができずダブルと小外掛けのコンビネーションで攻め込まれる。カカトを引き寄せて尻餅をつかせたアルバレス。残り1分直前だったので、うまくレフェリーのブレイクのタイミングをずらすことに成功した。ペティスが立ち上がって離れた時には試合タイムは30秒しか残っていない。疲れが目立つアルバレスだが、右ミドルやフックを振るいペティスに反撃の機会を与えなかった。
ケージに押し込みながら、ペティスのゲームとさせなかったアルバレスがスプリット判定ながら、泥臭いファイトでペティスを振り切った。ファンのブーイングにもアルバレスは「ゲームプラン通り戦えた。前チャンピオンに勝った、次はチャンピオンを戦い」と話した。