【UFC195】メインイベント級の肝入りアーリー・プレリミ・カード=ポイエー×ダフィー
【写真】昨年9月にアイルランド人サポーターの熱に巻き込まれるようにマクレガーに敗れたポイエー。もうアイリッシュの思い通りにはさせられない (C)MMAPLANET
2016年1月2日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるUFC 195「Lawler vs Condit」。米国内ではPPVカードが5試合、FOX Sport1でプレリミマッチ4試合を中継。残りの3試合はEarly プレリミとしてUFC Fight Passでストリーミングされる。
ちなみに金原正徳とマイケル・マクドナルドの試合はバンタム&フェザー級のトップ対決の定位置となるプレリミ・メイン、田中路教×ジョー・ソト戦はアーリー・プレリミに振り分けられている。そのFight Passプレリミだが、今回は第一部メインというべきカードとしてライト級のダスティン・ポイエー×ジョセフ・ダフィーが組まれている。
この両者の一戦は10月21日のUFN76=アイルランド・ダブリン大会のメインで組まれていた。UFNとはいえメインイベントだったカードを組み込むことでFight Passの価値を高める狙いがあるのは明らかだ。UFC人気が爆発するアイルランド、米国ラスベガスで1月2日の午後3時30分に始まるアーリー・プレリミ、予定通りだと午後4時半前後がダフィーの出番。つまりグリニッジ標準時間のアイルランドでは3日になったばかりの零時30分ごろ。十分に就寝前のファンをPCの前に置きとどめ、その後のプレリミ~PPVへの導入も図れるだろう。
そんなメイン級――というか、メインだったポイエー×ダフィー戦はダフィーがコナー・マクレガーに続き、アイルランドからUFCのトップ戦線で戦うファイターになれるかどうか試金石の一戦となる。
左ジャブ、伸びる右ストレートと同様に前足となる左足の蹴りによってレンジを築くダフィー。勝敗の行方はその防御幕がポイエーの踏み込みを跳ね返すことができるかどうかに掛かってくる。加えてモントリオールの名門トライスターに所属するだけに、この2カ月の間にさらなる武器を手にしている可能性もある。それはズバリ、サウスポーのポイエーに対する右足での蹴りだ。パワフルな右ミドルがあれば、ダフィーの防御幕は攻防一体の攻撃力も有することになる。
もちろん、ポイエーとしてはライト級転向後の好調を維持し、ここで勝利を積み重ねてフェザー級時代と同様にトップ5に肉薄する結果を望んでいる。何よりもマクレガーに続き、アイルランド人に連敗することはプライドが許さない試合となる。そのためにも、やや低い位置に拳を置き、初動が見えづらい左ロングアッパーで、ダフィーの防御網を掻い潜りたいポイエーだ。
■ UFC195対戦カード
<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ロビー・ローラー(米国)
[挑戦者] カーロス・コンディット(米国/4位)
<ヘビー級/5分3R>
スタイプ・ミオシッチ(米国/3位)
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ/2位)
<ウェルター級/5分3R>
アルベルト・トメノフ(ロシア)
ロレンツ・ラーキン(米国)
<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ブランダォン(ブラジル)
ブライアン・オルテガ(米国)
<ライト級/5分3R>
エイブル・トゥルージロ(米国)
トニー・シムズ(米国)
<バンタム級/5分3R>
マイケル・マクドナルド(米国/8位)
金原正徳(日本)
<ウェルター級/5分3R>
カイル・ノーク(豪州)
アレックス・モロノ(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ジャスティーン・キッシュ(米国)
ニーナ・アンサロフ(米国)
<ライト級/5分3R>
ドリュー・ドバー(米国)
スコット・ホルツマン(米国)
<ライト級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国/12位)
ジョセフ・ダフィー(アイルランド)
<バンタム級/5分3R>
ジョー・ソト(米国)
田中路教(日本)
<ウェルター級/5分3R>
エドガー・ガルシア(メキシコ)
シェルドン・ウェストコット(カナダ)