【UFN80】油断大敵、手詰まりモラエスの右ストレートにアクメドフ大逆転負け
<ウェルター級/5分3R>
セルジオ・モラエス(ブラジル)
Def.3R2分18秒by TKO
オマリ・アクメドフ(ロシア)
左ローを見せたアクメドフ。片仮名を裏返しにしたようなタトゥーを背中に施したモラエスが左右のフックを振るって、足を取りに行く。軽くかわしたアクメドフは右オーバーハンドを振るい、右ミドルを入れる。飛び込んでヒザ蹴りを放ったモラエスにアクメドフが重い右ローを蹴っていく。モラエスもオーバーハンド、アクメドフがアッパーを返す。左ミドルもヘビーなアクメドフの右フックが、粗い左右のフックと共に飛び込んできたモラエスを捉えダウンを奪う。
ガードを取ったモラエス、スタンドでローを入れブレイクを待ったアクメドフ。残り45秒で試合がスタンドに戻ると、モラエスは組んでいくがアクメドフがスプロールし、初回を取った。
2R、アクメドフはまず左ミドルを入れる。モラエスも右オーバーハンドを決めるも、テイクダウンに結びつける動きには出られない。左フックでモラエスの動きを止めるアクメドフが左ボディストレートを決める。モラエスのフライングニーは距離が合わない。手詰まりの感があるモラエス、アクメドフは待ちの姿勢だが前に出ないと局面は打開できない。と残り20秒でアクメドフがダブルレッグ、モラエスはギロチンも極める時間は残されていなかった。
最終回、パンチの応酬からモラエスは右前蹴り。逆転勝ちに必要なのはテイクダウンから柔術ゲームだが、組みにいってもアクメドフがスプロールする。と、2分10秒を経過したころにモラエスの右ストレートがアクメドフのアゴを打ち抜く。ケージに詰まって動きの止まったアクメドフにフックを連打し、倒れたところでパウンドの追撃。レフェリーが試合をストップし、モラエスが逆転勝利を決めた。茫然自失のアクメドフ。油断大敵、戦いは何が起こるか分からないことを改めて知らしめた──モラエスのキャリア初のKO勝ちだった。