【写真】MMA戦績が伸びるにつけ、柔術でもトップゲームに強くなってきたクレベル(C)MMAPLANET

28日（土・現地時間）、ポーランドはクラクフのタウロン・アリーナ・クラクフで開催されるKSW33「Materla vs Khalidov」に日本から出場するクレベル・コイケ・インタビュー後編。

アルトゥル・ソウィンスキを相手にKSWフェザー級選手権試合に挑むクレベルのこの試合に賭ける、そして未来への意気込みとは。

＜クレベル・コイケ　インタビューPart.01はコチラから＞

──同門もマルキーニョス、サトシも1週間後にREALで試合をしますが、彼らともこの試合に向けてトレーニングをしてきたのでしょうか。

「そう、マルキーニョスとサトシは僕の試合の1週間後に試合を控えている。マルキーニョスは自分の大事なタイトルマッチが1週間後にあるというのに、セコンドとしてポーランドまで同行してくれるんだ。

本当に最高の先生で、最高の友達だよ。毎週火、木、土はいつもみんなで一緒に練習し、常にお互いを支え、高めあってきた。僕にとって2人は家族のような存在だよ」

──道着を着ると柔術で両者になかなか敵わないと思いますが、グローブを付けたノーギでは、クレベルの方が経験豊かです。その辺りの経験の差は練習で見られることはないですか。

「皆、マルキーニョスとサトシは打撃やMMAが素人だと思っているかもしれないけど、それは全くの間違いで彼らはとてもタフで、とても才能があり、日々進化しているよ。僕の技術は彼らが自分に教えてくれたものだし。それは自分でも理解している。でも、同時にMMAでは僕の方が経験豊富だからっていう想いもあって練習するけど、結局いつも彼らにボコボコにされてしまうんだ（笑）」

──それでも打撃では、クレベルの方に分があるのでは?

「いやいや……、打撃だけだと大体同じくらいかな。僕の方が軽い分スピードはあるけど、マルキーニョスとサトシの打撃はパワフルだ。テクニックに関しても、僕らは一緒にアレスで習っているからね。アレスでは安田（在植）先生の下、シュートボクシング世界スーパーライト級チャンピオン鈴木博昭選手と共に練習し、日々磨きを掛けている」

──打撃、寝技とも確かな成長が見られるクレベルですが、柔術家としてMMAで心掛けていることはありますか?

「できるだけ自分の柔術を試合で見せたいけど、でも一番大事なことは勝つことだからあまり内容は関係ないかな（笑）」

──では晴れてKSWフェザー級王者となった暁には、次のターゲットを置くつもりでしょうか。

「僕の目標はこの試合で勝利し、KSWのチャンピオンとしてRIZINに参戦すること。それは大きな夢なんだよ。これはKSWの人やマネージメントの間で何か決まっているってことじゃなくて、あくまでも僕の夢。ベルトを獲得して、MMAファイター人生は大きく変えたい。勝てば皆が僕のMMAでの能力を認めてくれるようになるはず。

そしてRIZINのような日本の大きなプロモーションでも試合ができればと思っている。でも、そうなった時はできるだけ日本人とブラジル人選手とは戦いたくない。僕は日本とブラジルの旗を背負って戦いたいんだ」

──なるほど。では最後にファンに、ソウィンスキ戦へ向け一言お願いします。

「いつも僕についてきてくれ、そして僕を信じてくれて本当にありがとう。KSWのようなビッグイベントのタイトルにチャレンジすることができとても嬉しい。僕は外国人ですが、日本代表として皆に希望を与えられたらといいなと思って戦っています。そして出来るだけ皆に嬉しい気持ちになってほしんだ。本当にありがとう。そしてみんなに神の御加護を。押忍」

■KSW33対戦カード

＜KSWミドル級選手権試合／5分5R＞
[王者] ミハウ・マテラ（ポーランド）
[挑戦者] マメッド・ハリドヴ（ポーランド）

＜KSWヘビー級王座決定戦／5分3R＞
ミハウ・キタ（ポーランド）
カロル・ベドフ（ポーランド）

＜KSWフェザー級王座決定戦／5分3R＞
アルトゥル・ソウィンスキ（ポーランド）
クレベル・コイケ（日本）

＜フェザー級／5分3R＞
アンゾル・アジエフ（ポーランド）
ヴァソ・ボコチェビッチ（モンテネグロ）

＜ウェルター級／5分3R＞
カミル・スミゾウスキ（ポーランド）
ダービッド・ザワダ（ドイツ）

＜ライト級／5分3R＞
ウーカス・レウツキ（ポーランド）
バルトミ・クルチェウスキ（ポーランド）

＜女子フライ級／5分3R＞
カタジナ・ルボンスカ（ポーランド）
アリアネ・リプスキ（ブラジル）

＜ミドル級／5分3R＞
マイケル・ファルカォン（ブラジル）
アジズ・カラオグル（トルコ）

＜ミドル級／5分3R＞
ピヨトル・ヴァジニアク（ポーランド）
ウーカス・ビンコウスキ（ポーランド）

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