【WSOF03】暴走スタイル=ゲイジー、ローキックでコッブ下す
【写真】まるでドラッグカーのごとく、ストレートに戦うゲイジー。いつか大きな事故にあうかも??(C)GONGKAKUTOGI
<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
Def.3R2分19秒by TKO
ブライアン・コッブ(米国)
試合開始早々、右ローを放っていったゲイジー。引き続き右ローから右ハイを見せると、コッブがテイクダウンへ。バックに回ったコッブだが、ゲイジーは前転してトップを奪い返しサイドへ。下から肩固めを仕掛けるコッブだが、これは力技になってしまうか。腕を回してスペースを作ったゲイジーは体を起こし、強烈な鉄槌を落していく。
試合がスタンドに戻ると、ローでプレッシャーを掛けるゲイジーはコッブに組みつかれても、押し返して距離を取る。跳びヒザから引き込むような不可解の動きを見せたゲイジー。コッブはすかさずトップを奪い、マウントからバックマウントへ。背中が伸びたゲイジーに左右のパウンドを落し、RNCの機会を伺うコップ。ゲイジーは立ち上がって、前方回転を見せるがコッブのバックマウントは外れない。余りにも荒っぽすぎるゲイジーは、危ないシーンが続く。
ヒザをついたゲイジーは動きを止めて、まとめてパンチを受けると、再び背中を伸ばされてしまう。残り30秒を切り、RNCからエルボーを落すコッブ。そのままパンチを続け、初回を圧倒的にリードした。
2R、左ジャブを伸ばすコッブに右クロスを打ち込んだゲイジーが、ここでもローを見せる。左ジャブを受けたゲイジーは、構わず前に出るとコッブが距離を取りなおす。と、右アッパーから前に出たゲイジー。コッブもショートアッパーを返し、距離を取り直す。右フックから組みついてきてコッブを投げ捨て、首相撲の態勢に入ったゲイジーだが、腕を取り返される。抜群のタイミングでボディロックを取ったコッブ。
それでもゲイジーは倒れずケージの位置まで下がると、体を入れ替える。右フックを打ち込み、さらに右ストレートからアッパーと攻勢に出るゲイジーに対し、コッブはローを蹴り込む。思い切りアッパーを振るうも、空振りに終わったゲイジーだが、初回のダメージはないようだ。ケージにコッブを押し込んで右エルボーを打ち込んだゲイジーは、右ストレートをフォローする。直後の右ローで、体が伸びたコッブ。左足の踏み込みが弱くなる。さらにローを重ねられ、終了間際にヒザを受けそうになったコッブは、初回の貯金を失った。
最終回、ゲイジーの左ローが急所に入り試合は一時中断に。再開後、右ローを2発連続で入れたゲイジーが、右ストレートを2発、ヒザ蹴りを掴まれると前転してエスケープする。ゲイジーは右ローを重ね、ボディと顔面にもパンチを決める。ローで左足がよれるコッブのパンチは手打ち状態に。それでもワンツーからスリーフォーまで伸ばすコッブ。足を引きずるようになったコッブは、アッパーからローを受けて動きが止める。ゲイジーのローで体がついに回ってしまったコッブは、一瞬、両手をマットにつけてからケージまで後退。さらにローを一発、続いて左フックを思い切り打ち込まれたところで、レフェリーが間に入ってゲイジーのTKO勝ちが決した。
バック宙で歓びを露わにするゲイジーは、これで無傷の9連勝に。「バックを取られても冷静だった。ベストファイターと戦いたい」というゲイジー、余りにも強引で向こう見ずなファイトはいつか大火傷をするかもしれないが、若さの特権でもある魅力に溢れている。