【UFN78】地元の大声援受けたペレスが、ラピルーとのタフマッチを勝ちきる
<バンタム級/5分3R>
エリック・ペレス(メキシコ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
テラー・ラピルー(フランス)
水垣偉弥に敗れているペレスと、佐々木憂流迦に勝っているラピルーのマッチアップ。大歓声をバックにペレスはサウスポーのラピルーに右ミドルを蹴っていく。ラピルーも果敢に左ストレートからローを繰り出す。ペレスの右ハイに対し、ラピルーも右ハイ。さらに左ストレートを入れ、ボディにヒザを突き刺してく。弱冠、構えがクラウチングになりドミニク・クルーズっぽくなったペレスはスーパーマンパンチも、ラピルーは右ローを繰り出す。接近戦ではヒザ蹴りと譲らないラピルーはワンツーの応酬後に左ミドルを放つ。
ペレスは右ストレートから右ハイ、プレッシャーを強める。ラピルーは蹴り足をキャッチされても冷静に対応するが、ペレスがワンツーを打ち込む。さらにペレスはワンツーからスリーを伸ばし、ラピルーが左フックを返す。続いて左ストレートを入れたラピルー、ペレスはミドルから組み付いて持ち上げる。落とす前に初回が終わった。
2R、蹴りからパンチの応酬と激しいスタートを切った両者。互いにシングルを狙うなど、意地の張り合いが続く。基本、回るラピルーだがペレスの前進に対しては足を止めて打ち合いに応じる。テイクダウンを失敗したペレス、スクランブルのなかでラピルーがギロチンへ。頭を抜いてトップを取ったペレスにラピルーがキムラを狙う。
こらが解けるとペレスが即、パンチ&エルボーを連打していく。キムラに拘るラピルーは細かいヒジを落とされガードを強いられる。ボディから顔面とリズムを刻むようにパウンドで攻勢に出たペレスが、このラウンドを取った。
最終回、右ハイからテイクダウン狙いと高さを変えて攻撃するペレス。ラピルーはダブルでドライブも体を入れ替えられ、キムラを狙いつつ尻餅を着かされる。そのままキムラクラッチでバックを窺ったラピルーの動きにも、胸を合わせたペレスが立ち上がる。ラピルーも続いてスタンドに戻りワンツーを放つ。ペレスがパンチを返し、スピニングバックフィストへ。体を揺らしながらラピルーが右フックを入れる。組んだペレスはボディロックからテイクダウンに成功し、動きの落ちたラピルーを追い込んでいく。
ハーフからボディにパンチ、腿にエルボーを入れるペレスのトップキープが続く。背中をマットにつけて動けないラピルーに対し、ペレスはパスからマウント奪取。ハーフに戻したラピルーにパウンドをまとめたペレスが、最終回の一方的な展開が効き3‐0の判定勝ちを収め、地元モンテレイのファンに絶叫で感謝の意を伝えた。