【Bellator244】エリック・ペレス、要所でテイクダウンを許し──ジョシュア・ヒルに下る
【写真】UFCからBellatorにやってきた選手が、下から上がってきた選手に敗れるのは良い新陳代謝か(C)BELLATOR
<バンタム級/5分3R>
ジョシュア・ヒル(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
エレック・ペレス(メキシコ)
プレッシャーを掛けるペレスが右アッパー、ヒルのステップインに右ハイを蹴っていく。さらにローからフックを振るうペレスだが、ヒルもフックを返す。ヒルは左リードフック、ローに右を合わせる。さらに蹴り足を掴んだヒルが右を一発入れて、バックに回る。ヒルは左ヒジを入れて離れ、ペレスは左ボディを打っていく。ケージを背負っても右アッパーで前に出るなど、互角以上のファイトを見せるヒルに対し、ペレスも右ローに続き右フックを打っていく。
スイッチも見せるヒルだが、ペレスは前蹴りをボディに入れダブルレッグへ。手をついて耐えるヒルは、尻をつけることなく立ち上がりヒザをボディに入れる。ペレスが間合を取り直し、最後の10秒はヒルの右カーフで時間となった。
2R、まず右を入れたペレスが右ハイへ。キャッチされてすぐに足を引き抜いたペレスに対し、ヒルがカーフを蹴る。ヒルは踏み込んで右アッパー、ローを蹴り合ってからペレスが右ミドルハイを狙うも、ややスピードに欠けているか。それでも左フックを当てたペレスは前に出ると、ヒルは跳びヒザを狙う。
右を当てて組みついたペレスだが、テイクダウンは奪えない。やや落ち着いた感のあるなかで、ヒルがバックエルボーを見せる。ペレスの右フックにダブルレッグを合わせテイクダウンを決めたヒル。ペレスはすぐに立ち上がるが、バックを許し後方に崩されるなど、ラウンドを失ったか。
最終回、ヒルが左フックを入れ、ペレスは右フックに続きダブルレッグへ。切ったヒルは離れたペレスに右ロー、右フックをヒットさせる。ボディからフックと右のパンチを決めたペレスは左フックを被弾するが、続くダブルレッグはしっかりと切る。前蹴り、ボディショットで腹を攻め、右ローでヒルの体を流れさせたペレスだったが、直後にダブルレッグで倒されバックを取られる。
両足をフックしたヒルは襷掛け。胸を合わせてきたペレスの背中を取り続ける。ペレスは立ち上がろうとしたところでRNCに入られ、ヒジを押し上げて耐える。
それでもバックグラブの状態が続き、勢いのある右を顔面に2発受けたペレスは、腕十字に耐えるという劣性のなかでタイムアップを迎えた。結果、ヒルが3-0で勝利──アップセットとは記せない快勝だった。