【Bellator292】前足を削られても、心身を削るファイトでバルゾラがペレスに3-0の判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
エリック・ペレス(メキシコ)
するどい右カーフーを蹴ったペレス。バルゾラは左足をインローで削られ、早くも姿勢を乱す。前足を蹴られ、右を返したバルゾラがアイポークがあったとインターバルを要求する。再開後、左ミドルからワンツー、右カーフのペレスが左ロー、さらに右カーフを続ける。バルゾラはパンチで詰めて組みに行くが、自ら離れる。インロー、ショートのコンビのペレスに対し、パンチを返したバルゾラがダブルレッグでしりもちをつかせる。スクランブルでバックに回ったバルゾラは、サイドバックから右のパンチを連打する。
一度離れたバルゾラが、再びダブルレッグへ。ギロチンで止めたペレスがヒザを突き上げて、間合いを取り直す。徹底して組んでいくバルゾラだが、ペレスが体を入れ替えるとまたも打撃の間合いに戻り、右を振るってついにダブルレッグを決める。ギロチンを抜かれて下になったペレスは、パウンドを落とされシングルレッグへ。レッスルアップのペレスをケージに押し込んだバルゾラは細かいヒザ、ボディを入れ最後に右を振るって組みついた。
2R、近い距離のパンチの交換で右を効かされたペレスがケージに詰まる。跳びヒザを見せたバルゾラは、近い距離で前足を蹴られながら拳を振るい続ける。左リードフックで前に出て、右をクリーンヒットさせたバルゾラ。さらに右を当て、ペレスの頭が揺れる。そのペレスの右にダブルレッグを合わせたバルゾラが、テイクダウンに成功する。
起き上ったペレスをケージに押し込んだバルゾラは、シングルで煽る。耐えきれないペレスはギロチンから引き込むが、頭を抜かれて下に。デラヒーバのペレスは殴られながら、シングルへ。スプロールしたバルゾラが、バックに回る。心身ともに削るバルゾラの真骨頂といえるファイトが続くが、ペレスもバックグラブは取らせず胸を合わせて行く。ここあらスクランブルに持ちこんだバルゾラが、明確にラウンドを取った。
最終回、ジャブに左ローのペレス、バルゾラはあくまでもパンチ&テイクダウンで勝負を賭ける。左インローにバランスを崩し、足が流れるようになったバルゾラが右を当て、シングルレッグへ。切ったペレスが右ミドル、ボディにワンツーを入れる。バルゾラは右アッパー、左フックを当て、ダブルレッグからバックへ。前方に崩し、左足を抱えながら右足をフック下バルゾラが、動くペレスの背中について両足をフックする。
すぐに足のフックを解いたバルゾラは、ペレスを動かしてRNCも、背中を取り切れたおらず、極め切れない。それでもバックを撮り続け、足をフックせずに──下になるリスクを避けたグラウンドワークを続ける。ペレスを動かして殴り、RNCへ。ここも足をフックしない仕掛けで、ペレスを削っていくバルゾラが、最後のスクランブルから立ち上がってハイを蹴ったところで時間となり3-0の判定勝ちを収めた。