【UFC193】ワイルドさ抑えたマルチネスが、テイクダウン重ねてUFC初勝利
<フライ級/5分3R>
ダニー・マルチネス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
リッチー・ヴァスリック(豪州)
左ストレートを連続するマルチネス。ヴァスリックは右ミドルを返すが、マルチネスはとにかく左を出し続ける。右ジャブから左ストレートを伸ばすマルチネスに対し、ヴァスリックが左フックを入れる。ヴァスリックの右ローをキャッチしてテイクダウンしたマルチネスが、パウンド&エルボーを落とす。右ワキを差して立ち上がったヴァスリックだが、直後にダブルレッグで倒される。
マルチネスは立たせないでトップにステイしたが、残り90秒でレフェリーがブレイクを命じる。スタンドに戻ると、ワイルドな左フックを続けたマルチネスが逆にダブルレッグでテイクダウンを許す。バックを譲ったマルチネスだが、シングルでリバーサルに成功する。バタフライフックのヴァスリックはエルボーを受けながら、シングルへ。この態勢で初回がおわった。
2R、左ミドルから左フックと攻めのテンポを変えたマルチネス。さらに飛びヒザ、左ミドル、そして左フックを振るう。右ボディフックから左フックで前に出ると、マルチネスはシングルレッグでテイクダウン。スクランブルではがぶり切れずスタンドに戻ると、ダブルレッグでヴァスリックをドライブし、ここは自ら離れる。マルチネスは打ちまくっていた左でなく、右フックでダウンを奪う。
すぐにヴァスリックは立ち上がるも、マルチネスのフックの連打が待っている。残り70秒でヴァスリックはテイクダウンからバックを窺うも、マルチネスはすぐに胸を合わしてトップを取り返す。スタンドに戻った両者、マルチネスはさらにテイクダウンを重ねて、パンチを落としながらラウンド終了を迎えた。
最終回、左右のフックを変わらず振るうマルチネスだが、パンチが届くのはヴァスリック。続いてヴァスリックがテイクダウンを取ると、マルチネスのリバーサルを許さずシングルにも足を引き抜いてスタンドへ。マルチネスはすぐさまトップを取り返しハーフから抑え込む。シッティングから立ち上がったヴァスリックにヒザを入れると、テイクダウン狙いを2度切られたマルチネスがケージ際でパンチを纏めて被弾する。
飛び込むようにダブルレッグでテイクダウンしたマルチネスが、両足を束ねて時間の経過を待つ。頭を抑えて立ち上がったヴァスリックをもう一度、倒し直したマルチネスに対し、ヴァスリックが根負け、マットに背中を着けてしまう。ヴァスリックの右手を背中の後ろで掴んでパウンドを集中させたマルチネスは、ケージに押し付けた状態で残り10秒まで立ち上がらせず試合終了に。
粗っぽさを控えた左フックのマルチネスが、右フック&テイクダウンでポイントを重ねフルマークで判定勝ち、UFC4戦目で初勝利を収めた。