【UFN78】ソウル大会PRにショーグンが訪韓。クロコップ、ランペイジ、そしてRIZINにも言及
【写真】初めての韓国でショーグンがRIZINについて言及した (C)MOOzine
10月29日(木・現地時間)より、28日(土・同)に韓国ソウルのオリンピック公園第一体育館で開催されるUFN 78「Henderson vs Alves」のPRのために現地を訪れていたマウリシオ・ショーグンが30日(金・同)に韓国のメディアとの取材に応じた。
Text by Choi Woo Suk
韓国の印象、UFC韓国大会、ランペイジ・ジャクソンとの再戦、そして大晦日RIZINについて尋ねられたショーグンが何を語ったか。
──初めての韓国訪問、その印象を聞かせてください。
「来られてよかったよ。11月のUFCにとって初めてのソウル大会のPRが目的だったけど、柔術道場で指導もできたし、ファン・ミーティングも行うことができた。ファンの皆の歓迎ぶりは凄かったよ。皆がショーグンって連呼してくれたときには、凄く感激して携帯で動画を撮ってしまったよ(笑)」
──これまで日本は数え切れないほど訪れていますが、同じアジアでも日本のファンと韓国のファンに違いは感じられましたか。「MMAと選手を愛してくれるという点で同じだと思う。昨日出会った韓国のファンはかなり積極的だったよ。踏み付けのデモンストレーションで、あんなにストンピングを体験したいって志願してくるファンがいるとは思いもしなかった」
──ランペイジ・ジャクソンから再戦をアピールされ、ショーグン選手もその対戦を希望していました。PRIDE時代、10年前にサッカーボールキックで勝利した相手です。
「次にランペイジと戦えばムエタイの攻防が中心になるだろう。ランペイジはパンチは良い。でも、重要なのはテクニックではない。ファイターとして、ランペイジのことを尊敬しているんだ。次に戦っても僕が勝つけどね」
──ところでミドル級転向も視野に入れているとか。
「まだハッキリと答は出していないけど、それは恐らく可能だよ。UFCが僕のミドル級転向を望めば、アカデミーの皆と話し合って決めたい」
──11月のソウル大会では同じPRIDEのスター、ミルコ・クロコップが出場します。何かメッセージはありますか。
「クロコップはPRIDEのレジェンドで、僕も大好きなファイターの一人だ。経験が豊富なので、自分が何をすべきか彼が誰よりも理解しているだろう。僕はただ、グッドラックと伝えるだけだよ」
──では、メインに出場する同朋のチアゴ・アウベスに対しては?
「ベンソン・ヘンダーソンはウェルター級でまだ1試合しか戦っていない。どうなるかは分からないけど、KO決着になるんじゃないかな。ピッチブルとは13年前に少しの間だけ一緒に練習していたことがある。凄くアグレッシブだし、ムエタイ流のパンチとキックのコンビネーションは驚異的だよ」
──ソウル大会で楽しみなカードは?
「ヘンダーソン×ピッチブルもそうだけど、アキヤマとクロコップの試合が気になる。キム・ドンヒョンは誰とやるんだっけ? ホルヘ・マスヴィダル? それもレベルの高い試合になるだろうね」
──アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラが引退し、UFCの人材発掘大使に就任しました。ショーグン選手も引退後のことを考えるようになりましたか。
「100年先の話だよ(笑)。でも、ミノタウロが就いた役割は悪くないよね。実は僕も漠然とだけど、そういう仕事をしてみたいと以前から思っていたことなんだ。それに関してはロレンゾとも話したことがあるんだよ」
──ところで日本ではPRIDEの復活と言われているRIZINが大晦日に開催されます。今やケージ&ユニファイドが主流のMMA界で、PRIDEルールやリングを使用することをどのように思いますか。
「また日本でビッグイベントが開催されるのは選手として嬉しい限りだ。PRIDEと同じシステムだと聞いている。かつてのPRIDEの成功を受け継ぐことになるんじゃないかな」
──MMAの経験がない元関取やキックボクサーを登用することに関しては?
「UFCも最初の頃はそうだった。そういうカードが組まれるということは、日本では需要があり、好まれているからだろう。需要があるから、試合は組まれるものだからね」
──なるほど。では、今後のプランを教えてください。
「まずはランペイジ戦に専念したい。そこで勝って、また勝利を積み重ねタイトルを取りたいと思う」