【Special】Fight&Life#107より。シャイドゥラエフ「タイトル戦が組まれるなら色々と見せることが」
【写真】これぞ中央アジア浪漫。コサック兵のようなシェイドゥラエフ (C)RIZIN FF
現在発売中のFight & Life#107にラジャブアリ・シェイドゥラエフのインタビューが掲載されている。
Text by Manabu Takashima
昨年の大晦日に久保優太戦で、恐怖を感じほどの強さを見せつけてのパウンドアウト勝利。
クレベル・コイケが頂点に立ったRIZINフェザー級戦線で、残す戦いはタイトル戦のみ――となるのか。
久保優太戦を詳細に振り返り、クレベルとの戦いを想定してなお溢れんばかりの自信が感じられたシェイドゥラフ・インタビューから、ここではクレベル戦への想いと自信のほどを語った部分を抜粋しお届けしたい。
──久保選手に完勝を収めた後、フェザー級タイトルマッチでクレベル・コイケ選手が鈴木千裕選手を破りチャンピオンに返り咲きました。シェイドゥラエフ選手の事前予想は「鈴木選手が勝つ」ということでしたが、あの試合結果をどのように捉えていますか。
「確かにスズキが勝つと思っていた。でも試合を見ると、スズキは全くグラップリングができていなかったね。逆にグラップリングができるクレベルが、寝技で試合を支配できた」
──こうなるとクレベル選手への挑戦が期待されます。
「タイトル戦のオファーが届くことが楽しみでならない。その日、その瞬間が訪れることを待ちわびている。RIZINという組織も、自分とクレベル・コイケのタイトル戦に期待しているはずだ。自分はこれまでの13度戦って、13試合でフィニッシュしている。試合タイムも10分を超えたことがない。クレベルに挑戦する権利を持っていると、自分では思っている。
心の底から、RIZINがタイトルマッチを組んでくれることを願っている。クレベルとのタイトル戦が実現することを願っているのは、自分だけじゃない。日本のファンだって同じだ。毎日のように自分のインスタに、日本のファンからタイトルに挑戦してほしいというメッセージが届く。「クレベルに挑戦して、ラジャブアリにチャンピオンになってほしい」というメッセージが毎日、日本から何件も届くんだ」
──それだけ期待が高まっている一戦ですが、個人的にもクレベル・コイケ選手という根底に護身の理念がある柔術の使い手が、シェイドゥラエフ選手のアタックをいかに防ぐのか。まず、そこに注目しています。
「まだタイトル戦が決まったわけじゃないけど、もう頭のなかはクレベル・コイケを攻略することに集中している。昨日も彼の試合映像も見続けていた。たくさんクレベルの試合を見たけど、彼の柔術の能力は自分と比べると相当に下だよ。自分はキルギスとアジアの柔術のチャンピオンだからね。それに何度も言っているけど、僕らが戦うのはMMAだから。柔術だけじゃない、レスリングもそうだし。あらゆる手段を使って、クレベルに勝つことを考えている」
──なるほどです。その意気込みを聞かせていただいてなお、これまで圧倒的な攻撃面が見られてきたシェイドゥラエフ選手のディフェンス面。特にクレベル選手のグラップリングに対する防御という要素も非常に気になっています。
「そのあたりも実際にクレベルに挑戦できるなら、試合の動きで理解してもらえるようになるはずだよ。アタックもそうだけど、クレベルとタイトル戦が組まれるなら色々と見せることができるはずだ。全てを見せるよ。もちろんクレベルとの試合でも、一番大切なのは攻撃することだけどね」
久保優太戦の作戦、今後、盟友アクバル・アブドゥラエフとの仲などを語ったシェイドゥラエフ・インタビューは、21日に発売されたFight&Life Vol.107でお楽しみください>