【UFC160】組んでも強いヌルマゴメドフ、トゥルージロを封じ込める
<158・5ポンド契約/5分3R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-27
エイブル・トゥルージロ(米国)
ヌルマゴメドフのオーバーウェイトで契約体重マッチとなった一戦。トゥルージロが左を振るいながら前に出る。距離を取ったヌルマゴメドフは、慎重な立ち上がりを見せる。トゥルージロがパンチを見せておいて、頭を下げテイクダウンを決めるが、ガードからヌルマゴメドフが腕を取ってリバーサルを狙う。
立ち上ってバックに回ったヌルマゴメドフは、そのまま寝技に持ち込みバックからトゥルージロにパンチを入れて投げを繰り返す。胸を合せることができないトゥルージロをレスリングで上回るヌルマゴメドフは、ヒザ蹴りからグラウンドに持ち込むが、トゥルージロがトップへ。と、三角絞めに移行した、マウントを取ったヌルマゴメドフが残り時間を確認して腕十字へ。再び三角に切り替えたところで初回が終了した。
強烈なパンチを振るうトゥルージロから、再びバックを奪ったヌルマゴメドフだが、ここはすぐに距離を取られてしまう。フックを振り回すトゥルージロに逆に右を入れたヌルマゴメドフは、その後の打撃戦を避けて組みつくと、スクランブルの展開からバックを奪い、一気にバックマウントへ。
フックを外しバックコントロールの態勢を取るヌルマゴメドフが、立ち上がったトゥルージロからボディロックでテイクダウンを奪う。バックに回ってパンチを入れるヌルマゴメドフに対し、自ら前転するようにトップを取ったトゥルージロ。しかし、効果的なパウンドを落す前にヌルマゴメドフが立ち上り、バックを奪い返す。
右ワキの下から強烈なアッパーを突き上げるヌルマゴメドフが、左パウンドを織り交ぜてトゥルージロを削りながら2Rを戦い切った。最終回、左フックから前に出たトゥルージロだが、ここでも組み負けバックを取られる。そのまま前方に崩され、バックを許したままのトゥルージロは、レフェリーに何やらアピ―ルをするが、大きく担ぎ上げられテイクダウンを許す。
クレームでブレイク待ちのトゥルージロは、自らの力で局面を打開できず、結局は引き込んでしまう。結局、立ち上がろうとしてバックを取られる形に戻ってしまうトゥルージロは、両手を広げてアピールする最中に後方に投げられてしまう。
集中力を失った感のあるトゥージロ、オールアメリカン・レスラーがコンバットサンビストの組み技に屈した形で、バックを取られ続ける。回転しても距離を取れず、背中を譲ったままのトゥルージロに対し、最後にグレコローマンのように大きな投げを見せたヌルマゴメドフが、(体重超過の試合だったが)圧巻のフルマーク判定勝ちを手にした。