【UFC191】寝技でコントロールしたトラトールが、接戦を制しUFC初勝利
<フェザー級/5分3R>
チアゴ・トラトール(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
クレイ・コラード(米国)
左ジャブを伸ばすコラードはアマ・ボクシングを85戦も経験している。トラトールが首相撲からヒザをボディに入れ、左フックを放っていく。コラードは首相撲からケージにトラトールを押し込み、ボディ&エルボーとダーディボクシングを見せる。コラードの右に右を返したトラトール。コラードはノーガードでトラトールを挑発し、右ストレートから左フックを打ち込む。続いて左ミドルから右ボディフックを繰り出すも、バックを許す。
自ら太腿を叩きながらパンチを後方に入れるという意味不明な動きを見せたコラードだが、後方のテイクダウンに踏みとどまり逆にトップを奪う。トラトールが足関節からリバーサルに成功しマウントへ。ケージウォークで逃れたコラードは、すぐにバックを許し前方に崩されると両足をフックされRNCを仕掛けられた状態でラウンド終了を迎えた。
2R、ワンツーから左ミドルを放ったコラード。トラトールの蹴り足を掴んで、ワンツーで押し込む。トラトールが右ストレートをヒットさせ、首相撲&ヒザ蹴り。トラトールの右ローにコラードがワンツーを合わせる。明らかに疲れが見えるコラードは後ろ回し蹴りにバックを取られる。すぐに胸を合わせたコラードはスピニングバックフィストを連続で見せると、ケージ際に詰まりながら勢いのあるパンチを繰り出す。トラトールも右ロングフックを返すが、直後に左を被弾してダウン。
すぐさまコラードはパウンドを入れ鉄槌へ。トラトールは腕十字を防がれると、初回同様に足を取ってリバーサル。サイドからマウントを奪取したトラトールは頭を抱えてくるコラードにパンチを入れてバックへ。コラードが尻をあげて前方にトラトールを落としトップを奪取。トラトールがここでも腕十字へ。コラードはジャンプしてヒザをボディに入れる。足をすくいにいったトラトールだが、ボトムでタイムアップに。
最終回、左ジャブを伸ばしたコラード。トラトールが左フック、続く右ローでコラードが姿勢を崩す。ケージ際に下がったコラードは、2Rと同様にこの場面で打ち勝つ。下がったトラトールは、右ロングをヒットさせる。トラトールは左前蹴りからワンツー。右ストレートも決めたトラトールはシングルでコラードを押し込むが、逆にショートアッパーを連続で打たれる。小外刈りを防がれたトラトールは、逆にテイクダウを許すとすぐに立ち上がる。引き続きダブルレッグで組みにいったコラードだが、トラドールはバックへ。2度目の前転から足関節を狙ったコラード、トラトールがトップをキープしパウンドを見せたところで試合が終わった。
MMAとして余り連動がなかったスタンドはコラードが優勢。対して寝技では連動が見られトラトールが優位に立っていた一戦は、判定が割れトラトールが接戦をモノにした。