【UFC191】打ち合いにはならず、組み一辺倒のミアをオルロフスキーが判定で下す
<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ/4位)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
フランク・ミア(米国/10位)
間合いを測る両者、オルロフスキーが前に出るとミアが組んでケージに押し込んでいく。右ストレートを振るったオルロフスキーに対し、ミアは左ストレートから前に出る。オルロフスキーは右のカウンター、さらに右を伸ばす。左ジャブで距離を測り、左ローから右を振るう機会を窺うオルロフスキーだが、左フックを被弾しケージに押し込まれる。体を入れ替え距離を取り直したオルロフスキーは、左ローもミアがすぐにパンチから組みつく。
離れて左から右を入れたオルロフスキーだが、ミアはここでも両ワキを差してドライブ。その後も距離を取って短時間の打撃の攻防からミアが組みつくという展開が続いた。
2R、ミアがサウスポーからオーソに構え変え、シングルで組み付くとテイクダウンに成功する。背中をつけたオルロフスキーにミアはエルボーをボディに連打する。両ワキを差してブレイク狙いのように固めるオルロフスキーに対し、ミアもアクションを起こさない。残り3分、ブレイクが命じられ試合がスタンドに戻ると、オルロフスキーが左ミドルを蹴り込む。ミアはここでも組みに行くが、オルロフスキーが右ショートを入れて離れる。
口を開けているミアのワンツーは空振りに。逆にオルロフスキーの右がミアに届く。残り70秒、前に出たミアは組みをすかされるとスピニングバックフィストを繰り出す。距離を取ったオルロフスキーが右ストレートを伸ばす。ノーガード、肩を突き出して待ち受けるミアだが、カウンターを打つこともなく組みに行き、ケージに押し込まれて2Rが終わった。
最終回もすぐにケージ際の組み合いとなり、オルロフスキーがミアを押し込む。すぐにレフェリーがブレイクを命じ、両者が離れる。オルロフスキーの左ストレートにミアはシングルレッグを狙う。堪えたオルロフスキーがケージにミアを押し込むや館内が大きなブーイングが起こる。オルロフスキーはエルボーを入れて両ワキを差していく。ヒザ蹴りの応酬のあと、またもブレイクがかかり、ミアのテイクダウン狙いをスプロールしたオルロフスキーがバランスを崩す。
ここでミアの右がヒットしオルロフスキーがダウン。アームロック狙いのミアだが、時間を掛け過ぎオルロフスキーがワキを差して立ち上がる。ケージ際のクリンチの攻防に、即ブレイクが掛かる。動きが落ちた両社、試合は残り1分となる。オルロフスキーの左がミアの顔面を取られ、続いてワンツーで前に出る。ここでオルロフスキーが組んでケージにミアを運ぶ。最後は打撃の距離となったが、観客が期待した殴り合いには発展せず。結果、3‐0でオルロフスキーが判定勝ちを収めた。頭を振った勝者は、「フランクが組みに来るとは思わなかった。彼を軽視したことはなかったし、残念だった」と語った。