【Invicta 05】目まぐるしい寝技の攻防制し、ウォーターソン王座奪取
<Invicta 女子アトム級選手権試合/5分5R>
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
Def.4R2分31秒by 腕十字
ジェシカ・ペネ(米国)
右ローを放ち、スッと距離を取るウォーターソン。右ミドルからサイドキックにつなげるが、ペネが距離を詰めて組みついていく。ケージにウォーターソンを押し込んだペネは、ボディロックからテイクダウンを狙うも、ウォーターソンも粘る。と、引き込んだペネがハイガードから腕を絞って、スイープに成功、右のパウンドを落す。
腰を畳まれ、ヒップエスケープができないウォーターソンも、足を戻して三角を狙う。ウォーターソンはハイガードからオモプラッタへ。ヒザをボディに乗せて耐えたペネに対し、ウォーターソンはラバーガードから腕十字。腕を引抜いたペネが、スピードと体重の乗った左ストレートを顔面に落したところで、初回が終了した。
2R、左ジャブを伸ばすペネは、直ぐに組みついてウォーターソンをケージに押し込む。小内刈りを崩され、ガードを強いられたペネ。彼女のスイープ狙いを潰したウォーターソンがマウントを奪取する。ペネはシザースからケージを蹴ってマウント返しを狙うも、ウォーターソンがトップを死守。一度はハーフの態勢になったペネだったが、首を殺されておりすぐにパスを許してしまう。
再びマウントから、反対側のサイドと果敢に動くウォーターソンに対し、フルガードに戻したペネがゴゴプラッタへ。さらにパンチを入れるペネ、ウォーターソンは果敢にパスを狙い、足のロックを外すと立ち上がって、パンチを顔面に入れていく。立ち上がったペネの腰をコントロールし、テイクダウンに成功したウォーターソン。左右のパウンドを落すが、ペネも足を利かせ続けた。
3R、左ハイから左ローを見せたウォーターソンに組みついたペネが、ここはしっかりとテイクダウンを奪いサイドへ。マウントからバックマウントを取ったペネは、勢いのあるパンチ、鉄槌を落す。足を戻したウォーターソンが後方回転から立ち上がろうとするも、ペネはバックに回る。ウォーターソンがガードをとったところで、再び重いパンチを見舞っていくペネ。その後も、サイドからニーイン、ウォーターソンの足を捌いて、パウンドと攻撃の手を弛めない。ウォーターソンはシングル狙いを潰され、バックからエルボーを側頭部に受け厳しい状態に。
マウントを許し、パンチを受けると腕を差しだしてウォータソンに、ペネは待っていましたとばかり腕十字を仕掛ける。危ない方向に腕が曲がりながらも、ヒジを抜いたウォーターソンがトップを取り返す。ペネは慌ててスイープし、トップを取り返したところで、3Rもタイムアップとなった。
4R、左から右をペネが伸ばすと、下がったウォーターソンはヒザを狙うが、ここでケージに押し込まれてしまう。差し上げテイクダウンは成功しなかったペネは、引き込みを見せて、足関節からスイープしバックを狙う。背中を取らせないよう、前方に走り抜くように立ち上がったウォーターソンだが、直後にシングルレッグでテイクダウンを許す。倒されながらもバックを伺うウォーターソンを振り落したペネ。ここで一瞬、間が空いてしまったのか、直後にウォーターソンが腕十字で左腕を伸ばす。瞬時にタップしたペネは、王座転落。
その後も、茫然自失といった表情を浮かべ続けたペネ。一方、歓喜の涙にくれるウォーターソンは、ベルトを腰に巻き「とにかく諦めなかった。彼女は本当にタフで、でも夢が叶った。皆、自分を信じて」と語り、最後には最高の笑顔を浮かべた。