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【OFC08】青木真也「ケージの中に入ると、下馬評も何も関係ない」

Boku & Aoki in weigh-in

【写真】最近の青木真也の計量、試合入場は盟友・北岡モードに入ることが多い。朴光哲の醸し出す雰囲気とは対照的だった(C)MMAPLANET

いよいよ明日、5日(金・現地時間)にシンガポール・インドアスタジムで開催されるOFC08「Kings & Champions」。メインでOFC世界ライト級チャンピオン朴光哲に挑戦する青木真也を公開計量&ファンへのサイン終了後キャッチした。

試合を翌日に控え、現地時間の午後9時までファン・サービスを行なったファイターたち。この2カ月間、計量場所となったキャセー・ギャラリーのすぐ近くで寝泊まりし、トレーニングに励んだ青木の試合前、最後の言葉をお届けしたい。

――大会を明日に控え、本計量は午前9時に終了。その後は午後8時からパブリック・ウェイインとサイン会、正直なところ試合前の選手にとってはハードなスケジュールに思いました。

「まぁまぁまぁ、でも仕事ですからね(笑)。対戦相手も同じだし。昔だったら、対戦相手が無くて、僕だけがこういうスケジュールになっていたらとても嫌だったけど、今ならそれでも構わないと思ってやっています。これも含めて、試合に出るパッケージだと思っているので」

――では、体調面はいかがですか。少し、声が掠れているように聞こえるのですが。

「それ、皆に言われます(笑)。でも、大丈夫ですよ。正直、2カ月間、ここまでちゃんと追い込んで試合の準備ができた試合は、ここ最近ではなかったので。仕上がりは凄く良いです。順調すぎて、ちょっと怖いなって思うぐらいで。好事魔多しじゃないですけど、それが怖いです」

――今日、私はシンガポール入りしたのですが、湿気が凄いですね。

「かもしれないですね。でも、僕は2カ月シンガポールにいたし、それだけでもメリットとなります。とにかく、格闘技として如何に相手をぶっ倒すか、投げるか、極めるか。そこに重点を置いて、2カ月間練習してきました。前から言っているように、朴さんと試合するからといって特別なモノは一切ないし、シンガポールで日本人と対戦することについても、何も想うところはないです。

大晦日のアントニオ・マッキー戦は1カ月で無理矢理作った感じだったので、今回、この2カ月掛けてちゃんと作れたので、その部分で悔いというものも全くないんです」

――日本で戦っている時は、3日後でも試合をするという雰囲気でしたが、やはり本音をいえばちゃんと調整はしたかったと?

「それはホラ……。立場があって言えること、言えないことがあるので。そりゃあ、しっかりと調整できればベストです。どうしても、自分の立ち位置でしか話すことはできないので、それは分かってください(苦笑)」

――もちろん、当時から分かったうえで原稿に言葉をしたためていました。

「だから、今の僕のコメントもOFCの所属選手だっていう立ち位置で話していますから。その立場で話すべきこと、話してはいけないことはあります」

――では、その立場云々ではなく朴選手と顔を合わせてどのように思いましたか。

「怖いですよ……、怖いです」

――随分と朴選手は落ち着いているように映りました。

「でも、最近はずっとそういう感じですよね」

――青木選手はご自身の棲家を大切にする選手だと思います。そういうなかで、イヴォルブ代表としてシンガポール大会のメインで、朴光哲選手に挑むことをどのように捉えていますか。今日の公開計量でも、一番大きな声援が挙がっていました。

「ここまでチームで格闘技をやったことはなかったです。だから、真面目にホントの話で嬉しいんです(笑)。ただ、プレッシャーにはならないです。ファンの声援が武器にもならないし、プレッシャーにもならない。

2カ月練習してきましたし、良い状態ですけど、明日ケージのなかに入って扉を閉められたら、練習量、下馬評、強さ、全部関係ないですから。だから、怖いんです。とにかくベストを尽くして、ここまで投げ打って、必死にやってきたので、良いモノが出せると思います」

■OFC08計量結果

<OFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]朴光哲:70キロ
[挑戦者]青木真也: 70.1キロ

<ミドル級/5分3R>
メルビン・マヌーフ: 83.9キロ
ブロック・ラーソン: 83 .9キロ

<バンタム級GP準決勝/5分3R>
ジェンス・パルバー: 60 .9キロ
上田将勝: 61キロ

<バンタム級GP準決勝/5分3R>
ケビン・ベリンゴン: 61.1キロ
タン・ブー: 60.9キロ

<ライト級/5分3R>
エディ・アング:69.9キロ
アルナウド・ルポン:69.9キロ

<バンタム級/5分3R>
ユサップ・サーデュラエフ: 61.1キロ
レオナルド・イッサ:61.1キロ

<フライ級/5分3R>
レネ・カタラン: 56.1キロ
アレックス・シウバ: 56.5キロ

<フェザー級/5分3R>
バシール・アーマッド: 65.7キロ
シャノン・ウィラチャイ: 65.8キロ

<ライトヘビー級/5分3R>
スウェイン・キャンゴ: 92キロ
ジェイク・バトラー: 92.9キロ

<フライ級/5分3R>
チェン・ユンタン: 56.3キロ
ロナルド・ロウ: 56.4キロ

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