【Bellator94】パンチは粗く、距離感バッチリのリマがマン破る
<バンタム級/5分3R>
ホドリゴ・リマ(ブラジル)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
ロニー・マン(英国)
拳を上下に大きく動かしながら、前に踏み込んで右を伸ばすリマ。待ち構えるマンは、カウンターからローを蹴っていく。前進に合わせ左フック、右ストレート、離れ際にハイキックなど見せるマンに対し、リマは蹴り足を掴んで右を打ち込みシングルレッグを仕掛ける。踏みとどまったマンが左フックから右ストレート、激しい出入りを見せるリマが右アッパーを見せるも、互いにクリーンヒットはない。
と、リマは左フックから右フックでマンにヒザをつかせ、立ち上がったところにパンチでラッシュを掛ける。マンも立て直し、ブロックしからパンチを繰り出すようになり、逆に左右のフックからヒザで逆襲に出る。接近戦での打ち合いが多くなってきた試合は、終盤再び距離の取り合いとなり初回が終了した。
2R、引き続き細かい前後の動きに左右の動きを交えるリマ。マンはジリジリと距離を詰め、ローをキャッチして右を放つ。ステップバックでマンの攻撃を放ちながら、距離が無くなるととラフなフックを連打するリマが、初めて組みついてく。が、マンが体を入れ替えて、距離を取りなおす。
リマを捉えられないマンのパンチが大きくなる。両者の右が交錯し、打ち終わりはリマ。右からローと続けるリマは、マンよりも手数が多い。組んでヒジ、ヒザを放つマンに対し、リマはフックを振り回しケージ際から脱出する。首相撲からヒザを続けるマンだが、リマが左フックを思い切り打ち込み、組みついたところで2R終了の合図が鳴った。
最終回、パンチは粗いがディフェンスはきめ細やかなリマが、フックでラッシュを掛ける。組みついてシングルを狙うマンをがぶり、リマがトップへ。ハーフガードから脇を差して潜ろうとするマンの首をコントロールしたリマが、トップをキープする。リマは脇差しパスのプレッシャーからパウンド&エルボーを落していく。
目まぐるしいスクランブルの攻防を制したのはマンだったが、リマが三角絞めを狙う。右ヒジをしっかりと引き寄せて、腕を送られないようにしたマンが、クラッチされたままで固まると、リマは両手を広げて観客にアピールしながらタイムアップを迎えた。結果、フルマークで判定勝ちを収めたリマが、次期バンタム級トーナメント出場を決めた。