【WSOF22】モラエス対決=世界バンタム級選手権試合、勝負の行方を握るモラエスの距離の構築
【写真】5センチ以上の伸長差、さらにリーチも長い挑戦者シェイモン・モラエスに対し、王者マルロン・モラエスはどのように自分の距離を作るのか(C)MMAPLANET
8月1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのプラネットハリウッド・リゾート&カジノで開催されるWSOF 22「Palhares vs Shields」はメインのWSOF世界ウェルター級選手権試合=ホウジマール・トキーニョ×ジェイク・シールズ以外にもう1試合世界戦が行われる。
そがモラエス×モラエスとなった世界バンタム級選手権試合、王者マルロン・モラエス×挑戦者シェイモン・モラエスのブラジル人対決だ。これが2度目の王座防衛戦となるマルロンは強烈なローキックを主体に、ステップワークを多用するスタイルの持ち主。一方、同じストライカーでも、キャリア7勝0敗で4KOというシェイモンはアップライトの構えから長いリーチを生かしたパンチ、首相撲からのヒザ蹴りを多用するムエタイ系MMAファイターだ。
スピードでいえばマルロンだが、そのリーチの差をステップイン&バック、そしてサークリングで攻略することができるか。また長身の挑戦者に対し接近戦で首相撲の展開に持ち込まれるのは絶対に避けたいところだ。テイクダウンにしもムエタイ・クリンチからの足払いなどが中心で、レスリングや柔術といったエレメントでも完成度が高いのは王者マルロン。つまりMMAファイターとしてよりウェルラウンダーのチャンピオンが、ムエタイに特化したワン・ディメンショナル&寝技のディフェンス・スタイルのチャレンジャーとの体格差を如何に潰していくのかが鍵となる。
王者マルロンは、高いポテンシャルを持ってはいるが、かなり慎重になる嫌いがあるだけに、リーチの違いを埋めるためにもスコアリング以上の打撃、試合を終わらせる姿勢が必要となってくる。あまりに攻撃を受けないことを考えていると、逆に自身の攻撃も限られてきてしまう。シェイモンは倒せるエルボーをロングレンジのストレート&フック系の合間に打ち込むことができる。距離の詰め方を間違えると、王座交代劇も十分に有り得るWSOF世界バンタム級選手権試合だ。
■ WSOF22対戦カード
<WSOFウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ホウジマール・トキーニョ・パリャレス(ブラジル)
[挑戦者] ジェイク・シールズ(米国)
<WSOF世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] マルロン・モラエス(ブラジル)
[挑戦者] シェイモン・モラエス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ジミー・スピクーザ(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)
<ライトヘビー級/5分3R>
クリフォード・スタークス(米国)
マイク・カイル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アブバカル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ホルヘ・モレノ(米国)
<ライト級/5分3R>
ギル・ガーダド(米国)
ピート・マーティン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
コリー・ヘンドリックス(米国)
フリオ・ヒノホサ(米国)
<フライ級/5分3R>
ドナヴォン・フリロウ(米国)
カーロス・ガルシア(米国)
<140ポンド契約/5分3R>
ジミー・ジョーンズ(米国)
マルコ・シモンズ(米国)